大人になると、取引先の女性へ昇進祝いのプレゼントや上司への結婚祝いなど、それほど知らない相手にもプレゼントを選ぶことがあります。
そのような場合は、相手の好みを普段の服装や持ち物などからイメージしてプレゼントを選びましょう。
TPOに合わせたプレゼント選びも重要です。
たとえば結婚のお祝いにもかかわらず、お茶碗を一個だけプレゼントすることはありません。
立場や状況を考えたプレゼント選びが、相手の方を喜ばせるのです。
どうしても思い浮かばない場合は、お菓子や飲み物・タオルなどのいわゆる「消えもの」も選択肢のひとつです。
プレゼントの費用は、相場を極端にオーバーしないものを選びましょう。
それほど深い関係でないにもかかわらず、高価なものをプレゼントすると、「お返しをしたほうがよいかも」とかえって相手に気を遣わせてしまいます。
以下の相場を参考にしてみてください。
相手 | 予算相場 |
---|---|
仲のよい友人・知人 | 3,000円〜5,000円 |
会社の上司 | 1,000円〜3,000円 |
会社の同僚 | 1,000円〜3,000円 |
取引先の方 | 3,000円前後 |
ただし、取引先の方でも非常に仲良くさせていただいている場合や結婚祝いなど、お付き合いの深さやプレゼントを贈る理由によっては、もう少し奮発してもよい場合もあります。
同じようにプレゼントを用意しようとしている方がいれば、相談してお互い金額を合わせてもよいでしょう。
年上の女性には、上質なものを選びましょう。
歳を重ねるほどに、物を見る目は養われていきます。
自然と持ち物や身につけるものも上質なものへ変わっていくため、あまりにもクオリティの低いものは、せっかくプレゼントしても使ってもらえない可能性も。
プレゼントするなら長く使える、質のよいものがおすすめです。
ではさっそく次の章から、シチュエーション別におすすめのプレゼントをご紹介していきます。
好みも分かるほどプライベートを共有する仲間なら、気軽に身につけられる「アクセサリー」はいかがでしょうか?
品のよいものなら、仕事中でも身につけられてヘビロテしてもらえるかもしれません。
普段身につけているアクセサリーと同じブランドのアイテムや、別ブランドでも色味を揃えるなどすると使いやすくなります。
疲れて帰った身体を癒してもらうために、「バスソルト」もおすすめです。
バスソルトは発汗を促し、身体を温める効果や血行促進なども期待できます。
香りづけされたものなら、リラックス効果もあり、バスタイムを楽しんでもらえそうです。
見た目がおしゃれなボトルに入ったものも多く、女性向けのプレゼントにぴったりです。
癒し系のアイテムとしては、お風呂でくつろげる「バスピロー」や、お風呂上がりに使える「ボディオイル」などもよいでしょう。
アクティブな女性なら、「体験」のプレゼントも喜ばれます。
結婚式の引き出物でもらうことの多いカタログギフト。
最近は、さまざまな体験ができるものだけが掲載されている「体験ギフト」が注目されています。
ハーバリウムづくりやスパ・エステの体験、またカフェ・レストランのチケットなど、価格帯も体験できる内容もさまざま。
ふたりで一緒に出掛けてみてもよいですね。
働く女性でも、結婚を機に料理を頑張ろうと考えている方もいらっしゃいます。
そのような方へは、「キッチングッズ」をプレゼント。
おしゃれなキッチングッズがあれば、気分よく台所に立てるでしょう。
仲のよい相手なら、どのようなキッチングッズが欲しいか聞いてから購入すれば、家にあるものとかぶることもありません。
夫婦で楽しめるホットプレート、コーヒー好きの方へコーヒーミルのセットもおすすめです。
外出でお揃いの服を着ることには抵抗があっても、自宅で「ペアの食器やマグカップ」を使うことには抵抗がない方が多いもの。
新婚の二人には、おすすめのアイテムです。
ただし割れ物ということで、抵抗感のある方もいらっしゃいます。
すでに購入して使っている場合もあるでしょう。
そのような場合は、ステンレス製のペアタンブラーがおすすめ。
名入れしてプレゼントすれば、特別感も増します。
お酒好きなご夫婦には、家で楽しんでいただけるような「ワインやビール」などをプレゼント。
夫婦の好きな種類のお酒をリサーチしてプレゼントしましょう。
日本酒やビールの飲み比べセットのような、普段は自分で買わないようなものもおすすめです。
予算に余裕があれば、おつまみなどを合わせてプレゼントすると喜ばれるでしょう。
働く女性にとって必需品である「ボールペン」。
おしゃれなうえに実用性もあり、昇進祝いのプレゼントとして定番のアイテムです。
名入れのボールペンなら、愛着をもって使ってもらえるでしょう。
営業職や事務職など、メモをとることの多い職種の女性におすすめです。
昇進で新しくなった名刺を入れてもらうための、「名刺入れ」もおすすめのアイテムです。
名刺入れは人の目に触れることも多いため、プレゼントするならちょっとよいものを。
好きなブランドのある方なら、同じブランドで揃えると満足度も上がります。
革製の名刺入れも、使えば使うほど味が出ておすすめです。
女性へ贈るプレゼントとしてテッパンといえるのが、「ハンドクリーム」です。
営業や販売のようなお客様と接することの多い職業の方だけでなく、乾燥した事務所で過ごす方にも喜ばれます。
女性にとってハンドクリームで外せないのは、なんといっても「保湿力」。
ヒアルロン酸やシアバターなど、保湿系のハンドクリームをチョイスするとよいでしょう。
オフィスでも使えるように、きつすぎる匂いのものは避けた方が無難です。
社内でデスクワークをすることの多い方には、「ブランケット」がおすすめです。
冬場使うだけでなく、夏場でもエアコンの冷えに悩む女性は案外多いもの。
1年中愛用している方もいらっしゃいます。
転職先でも体調を崩さないよう頑張ってくださいという気持ちを込めて贈りましょう。
休日はご自宅でゆっくりくつろぐことが好きな方なら、「アロマグッズ」もよいでしょう。
香りの好みもあるため、ラベンダーやローズといったフローラル系の香り、爽やかなウッディ系の香りなど定番のものに合わせてハーブや柑橘系のスッキリした香りなど、小ぶりなものをいくつか揃えてプレゼントするとよいでしょう。
ただし、もともと香りのあるものが苦手な方もいるため、事前にリサーチするのも忘れずに。
多くの働く女性が持っている「ペンケース」も、転職のお祝いとして最適です。
その方のファッションや用途に合わせたデザインを選びましょう。
普段からあまりものを持たない方には、スリムタイプ、ペンだけでなく付箋・ハサミなどステーショナリー一式を使う方には大容量タイプを贈ると喜ばれます。
予算が余った場合は、ノートやボールペン、マーカーなど普段使いしやすいものを合わせてプレゼントするとよいでしょう。
出産祝いでは、頻繁に使う消耗品が喜ばれます。
体をふくだけでなく、ちょっとしたお昼寝用の肌かけや、敷き布団の上に広げてカバー代わりに使うなど、何かと役立つのが「バスタオル」。
目盛りのついたものなら、身長も測れます。
オーガニックコットンや綿100%のガーゼタイプなら、赤ちゃんのお肌にも優しく安心して使ってもらえます。
SNS映えを狙うなら、「おむつケーキ」もおすすめ。
最近ではドレス風のものや、しゃりにおむつを使ったおむつ寿司も販売されています。
赤ちゃんはおむつの消費量が多いため、あればあるだけ助かるもの。
サイズとメーカーだけは確認してから贈りましょう。
ゆっくりくつろぐ自宅では、好きなものに囲まれて過ごしたいものです。
新居だからこそ、インテリアは気に入ったアイテムだけで揃えているかもしれません。
だからこそ、引っ越し祝いで自宅に合わないようなものをプレゼントしては迷惑になるだけです。
そのような場合は、「カタログギフト」がおすすめ。
仕事をしながらの引っ越しで、まだ必要なものが揃っていないかもしれません。
カタログギフトなら本人の一番必要としているものを選んでいただけるため、満足度も高くなります。
ほかには観葉植物もよいでしょう。
ただし引っ越したばかりでバタバタしているときの水やりは大変。
落ち着いたころに渡すなら問題ありません。
働く女性として、気配りは大切。
ご自宅へ伺うときには手土産が欠かせません。
手土産としての定番はやはり「スイーツ」です。
せっかくなら、こだわりのある品を持参しましょう。
定番の焼き菓子ならパッケージにこだわったものを。
季節限定・数量限定の話題のスイーツもよいですね。
数名でのホームパーティーであれば、みんなでシェアできるものを選びましょう。
ホスト以外の方と、それぞれ何を持っていくか相談し合って決めると手土産がかぶることもありません。
一人で伺う場合は、ご自宅はご家族で住んでいるのか、一人暮らしかで持参する量や賞味期限などに気を配って選びます。
特別なイベントがなくても、お世話になっているお礼としてプレゼントを渡したい…という場合もあります。
普段から飲み物を持ち歩いている方へは、好みの「ドリンクセット」や「タンブラー」、デスクの引き出しにお菓子を入れている方なら、ちょっとした「スイーツ」などがおすすめ。
趣味を分かっている方には、趣味の品をプレゼントするとよいでしょう。
運動が好きな方なら「Tシャツ」、読書好きな方なら「ブックカバー」などがよさそうです。
あまりお金をかけすぎると相手に気を遣わせてしまうため、低予算でも相手のことを思って選んだと伝わるようなものをチョイスしましょう。
昔から日本では、贈り物としてタブーとされるアイテムがあります。
代表的なものとしては、櫛や白いハンカチなど。
また贈る理由や相手によっては、マナー違反になるものもあります。
失礼に当たらないよう、ここでチェックしておきましょう。
シチュエーション | タブーなアイテム | 理由 |
---|---|---|
お祝い全般 | 櫛 | ・苦/死をイメージさせる |
白いハンカチ | ・ハンカチは手巾と書き、手切れをイメージさせる ・死者の顔にかける白布をイメージさせる |
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お茶 | ・香典返しに使われ、お祝いにはタブーといわれる | |
結婚祝い | 刃物 | ・縁を切ることをイメージさせる |
ガラス製品 | ・割れるものとして縁起が悪い | |
引っ越し祝い | 赤いもの・ライター | ・赤は火事を連想させる ・同様にライターやマッチもタブー |
かけ時計・絵画 | ・壁に傷をつけてしまうためNG | |
目上の方へのプレゼント | 印鑑 | ・「責任をもつように」という意味がある |
現金・商品券 | ・親しい方でない場合は、失礼にあたる | |
ベルト | ・気を抜かないようにとの意味にとられる | |
カバン・時計 | ・「勤勉に」という意味がある | |
筆記用具 | ・もっと頑張れの意味にとられる | |
靴・スリッパ・敷物類 | ・「踏みつける」ものは目上の方に失礼にあたる |
ただし最近では(とくに若い方の間で)、タブーを意識しない方も多くなりました。
たとえばお茶は軽く日持ちがするため、最適なプレゼントとして重宝しています。
気になる場合は、おしゃれなパッケージのアイテムにするなど、弔事をイメージさせない工夫をしてプレゼントしましょう。
また相手の希望があれば、タブーの品でもプレゼントして問題ありません。
プレゼントを渡すタイミングも重要です。
職場の方に贈る場合は、ほかの方のプレッシャーになってしまう可能性があるため、周りに人がいないときを見計らって渡しましょう。どうしても難しい場合は、ご自宅へ発送することも検討します。
また誕生日など特定の日をお祝いする場合は、当日渡すのがベストです。
過ぎてからのプレゼントは、取ってつけたような印象を与えかねません。
当日渡せないことが分かっている場合は、事前に渡すようにしましょう。