<br />
<b>Warning</b>:  Undefined variable $alt_txt in <b>/home/ryosek/saraschool.net/public_html/nowsara/wp-content/themes/nowsara_new/inc/article_header.php</b> on line <b>75</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Undefined variable $alt_txt in <b>/home/ryosek/saraschool.net/public_html/nowsara/wp-content/themes/nowsara_new/inc/article_header.php</b> on line <b>87</b><br />

NOW SARA COLUMN
政府も推し進めている「女性の活躍推進」。

しかし女性のキャリアアップは、男性よりも難しい現状が続いています。

「女性は男性ほどキャリアアップを望んでいないはず」
「女性は仕事より家事・育児を優先すべき」

といった考えの方がいまだに多く、女性のキャリア形成を邪魔しているためです。

女性が男性と同じようにキャリアアップするためには、2つの問題点を解決する必要があります。

今回は、女性のキャリアの現状と問題点、その解決方法をご紹介します。

「キャリアアップを考えているものの、なかなか理解が得られない」
「現状を打破する方法が知りたい」

といった方は、ぜひ参考にしてください。

女性キャリアの現状

女性のキャリア形成の問題点を理解する前に、全体像について把握しておきましょう。

現状で本人と周囲が、女性のキャリアについて、どのように考えているのか一般的な傾向を解説します。

女性本人のキャリアに対する考え方

寿退社が当たり前だった時代は過ぎ、結婚後も仕事を続ける女性が増えています。

それにともない、中には知識を身につけ専門職としてキャリアアップする方や、管理職として大勢の部下を束ねる方など、多くの女性が多方面で活躍しています。

その結果、少しずつではありますが、女性の管理職の割合も増加してきました。
以下のグラフを見ると、着実に増えていることが分かります。

階級別役職者に占める女性の割合の推移 画像引用:男女共同参画局|企業における女性の参画
(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/honpen/b1_s02_02.html)

しかしこの数字は、国の目標や国際水準には程遠いもの。
女性のキャリアアップのしやすさは、まだまだ男性にはおよびません。

その理由として考えられるのが、女性のキャリアアップに対する周囲の考え方が、いまだに昔のままだというものです。

女性キャリアに対する周囲の考え方

実はキャリア形成における男女差は、入社時から始まっているという見方があります。

上司の指示内容が男女で異なり、その結果、結婚前の時点ですでに男女格差ができているのです。
これは上司の中に、「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」があることが原因と考えられます。

つまり
「管理職を目指す女性はそれほど多くない」
「出産後は子育て中心の生活を望んでいる」
といった偏った考えから、男性と比べ女性には最初から難易度の低い仕事や補佐的役割を与えてしまっているのです。

女性が職業を持つことに対する意識の変化 画像引用:男女共同参画局|就業をめぐる状況
(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/honpen/b1_s02_01.html)

上記の図からも分かるように、減ってきてはいるものの、今でも女性は「結婚後は家に入るべき」「子どもが大きくなるまでは仕事を休むべき」と考えている方がいることが分かります。

こういった考えの方がいるからこそ、女性のキャリアアップに関する問題点がなくなりません。

女性のキャリア形成の問題点

女性のキャリア形成には、2つの大きな問題点があります。

<女性のキャリア形成における問題点>
・キャリア形成に男女格差がある
・「出産・育児」時期のキャリアアップが困難

なぜこのような問題点が浮き彫りになるのか、具体的な数字を見ながら考えてみましょう。

キャリア形成に男女格差がある

働く女性の多くは、仕事をする上でジェンダーギャップを感じた経験があるのではないでしょうか。

ギャップを感じる内容としては、

・同じ仕事をしても男性の方が評価される
・お茶出しをさせられる
・給与が上がりにくい
・補助的業務ばかりさせられる
・なかなか昇進できない

といったことが挙げられます。

とくに昔は、こういった風潮が強いものでした。
しかし役職に就く女性の割合などから見ても、いまだに女性差別が続いていることが分かります。

「出産・育児」時期のキャリアアップが困難

結婚後「出産・育児」を経験する女性は、その時期にキャリアアップしにくいことが、もう一つの問題です。

男女の総合職で、子どもが生まれる前と後の働き方の変化を比較した図を見てみましょう。

【総合職】働き方が変化した人の割合

明らかに女性の方が、これまでよりも仕事をセーブするようになっていることが分かります。

保育園の送り迎えや、子どもの発熱での急なお迎えなど、多くの家庭では女性がその役割を担っています。
その結果、マミートラックに陥る女性が多く存在するのです。

マミートラックとは、産休・育休から復帰したものの、代わりのいる仕事や責任の軽い仕事をさせられ、出世コースを外れてしまうことを指します。

【女性】現在のマミートラックの状況 ※「一皮むける経験」とは、仕事上の大きな成長につながる経験のこと。例)部門を横断するような大きな異動・新規事業のゼロからの立ち上げなど 画像引用:21世紀職業財団|~ともにキャリアを形成するために~子どものいるミレニアル世代夫婦のキャリア意識に関する調査研究
(https://www.jiwe.or.jp/application/files/8616/4369/2954/2022chosa_zentai.pdf)

上記の図を見ると、半数近くの女性がマミートラックに陥っていることが分かります。
総合職の女性についても、およそ40%の方はキャリアの展望を感じていません。

マミートラックは、一度入ってしまうと、なかなか抜け出せません。
結果、仕事に対するモチベーションの低下、ひどい場合は退職といった問題に発展することもあります。

女性のキャリア形成の悩みを解決する方法

では、これらの問題をどのように解決すればよいのでしょうか?

解決方法としては、2つのパターンが考えられます。
ひとつは会社の仕組みを変えること。
もうひとつは自分自身や家族など、会社以外が変わることです。

会社の仕組みを変える

一つ目の方法は、会社の仕組みを変える方法です。

そもそも日本では、国を挙げて女性が活躍できる社会の実現を目指しています。
その代表例が「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」つまり「女性活躍推進法」です。

常時雇用の労働者が101人以上(2022年4月改定)の企業では、女性の就労に関しさまざまな企業努力を義務付けられています。
その流れに乗って会社の仕組みを変えていければ、男女の格差を埋められるかもしれません。

まずは、直属の上司に相談してみましょう。

会社の体質で変えてほしいところを申告します。
自分自身の問題だけでなく、今後どの女性に対してもキャリアアップを妨げない仕組みづくりを提案しましょう。

<男女格差をなくす提案一例>
・仕事におけるジェンダー平等
・男性の育児休業取得促進
・女性の管理職増加
・社内評価基準の見直し
・管理職のアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)を認識するための研修実施  など

男女間の格差をなくし女性も活躍できる企業になることは、女性にとってプラスなだけでなく、社内全体の競争意識も高まり好影響を与えるはずです。
もしも上司がその点に問題を感じている方なら、話を聞いてもらえるでしょう。

小さな一歩が、大きな一歩につながることもあります。

会社以外の仕組みを変える

どんなに頑張っても、会社の体質は変わらないと悩む方もいるでしょう。

その場合は、会社以外が変わるしかありません。

頼る相手を会社ではなく、パートナーやシッターなどに変えます。
また、自分自身が変わる方法もあります。

パートナーとキャリアプランについて相談しあう

本来夫婦は、結婚の時点でお互いのライフプランをすり合わせ、妊娠・出産・子育てをどのように乗り越えていくのか相談するべきです。
しかし日々の忙しさでなかなか、夫婦の話し合いの場を持てなかったという方もいらっしゃるでしょう。

自分自身が今後どうしていくかは、結婚しているのであれば、自分勝手に決めることはできません。
パートナーと、今後どうしていきたいのか相談の場を設けましょう。

たとえば子育てをしながらお互いキャリアアップを目指すとしても、同時に仕事に対して100%全力を出すことはできません。

どちらかが頑張り時であれば、もう一人はサポートにまわり、無理なキャリアアップを避ける。
時期が来たら、交代…といった形で、協力し合うのが理想です。

また家事や育児の役割分担についても、誰が何をするのか明確にし、自分だけに負担がかかるのを避けましょう。

家事・育児の負担を減らす

本来夫婦は、結婚の子育て中でも自身がキャリアアップを目指すなら、出産以前の働き方に戻す考え方もあります。
「残業ができない人材は出世しにくい」という現状を変えられないのであれば、残業をやめて定時で帰っていたものを、出産前の状態に戻すのです。

ここで問題になるのは子育て。

保育園のお迎えも任せられるシッターさんを雇う方法や、パートナーにもお迎えを頼むといった方法で乗り越えていきます。
もしも子どもが体調不良になってしまった場合は、病児保育という強い味方もいます。

自分ばかりが無理をするのではなく、他者と役割分担することで、少しでも負担が少なくなるように努めましょう。

働きやすい職場に転職する

逆に「子どもとの時間を大切にする」という結論を出す方もいるでしょう。
その場合は、職場を変えるという方法が考えられます。

子育て中の女性が多い職場は「お互い様」の気持ちがあるため、仕事をしやすい環境が整っています。

また、子どもが小さいうちは時短勤務ができる企業も増えてきました。
時短勤務ができる子どもの年齢も徐々に上がってきており、子どもが小学校にあがっても時短勤務ができる企業もあります。

ただし時短勤務の期間は、キャリアアップの面ではどうしても不利になります。
これは、現在進行形で考えていかなければならない新たな課題です。

女性キャリアの未来

少子高齢化・IT化・グローバル化が進む中、女性のキャリアについても新たな考え方や仕組みが登場しています。
今後、女性がより社会・経済に貢献するため、選択肢や可能性が広がりつつあります。

キャリアに対する考え方の多様化

今後、女性のキャリア形成の悩みが解決することで、女性はより活躍の場が増えていくでしょう。

これまでは、ただがむしゃらに深夜残業や休日出勤をして、よい成績を上げ、キャリアアップしていました。
しかし今は、終身雇用の考えも薄れ、ワークライフバランスを考えながらキャリアアップしていく時代に変わってきています。

ただし前述のように、キャリアアップの実現は、女性だけが頑張ればどうにかなる問題ではありません。
会社や家族など、周囲の協力が不可欠です。

話し合いを重ね、自分ばかりでなく周りにもメリットのある仕組みづくりができれば、女性のキャリアアップも叶うでしょう。

広がるキャリアの選択肢

コロナ禍によるテレワークの増加などで、働き方の選択肢は着実に増えつつあります。

通勤の必要のないテレワークや、会社に所属せず、自身の専門性を武器に働くフリーランス。
在宅でできるこれらの働き方が浸透することで、育児中の女性でもキャリアアップしやすくなります。

資格の取得やセミナーへの参加などで自分自身の視野を広げ、さまざまなキャリアの選択肢を見つけましょう。

まとめ

近年、女性でもキャリアアップを目指す方が増えています。

しかし現実は、まだまだキャリアには男女差が大きく、女性にとっては不利で働きづらい状況が続いています。
また出産や育児により、キャリアアップがしにくくなる現状もすぐには変わりません。

これらの問題を解決するためには、ご紹介した2つの方法を実践してみましょう。

<女性のキャリア形成の悩みを解決する方法>
・会社自体が女性に対する対応や働き方を見直す
・女性自身が働き方や生活の仕方を柔軟に変化させる

最近では、テレワークやフリーランスなど、さまざまな働き方が認められるようになってきました。

これからのキャリアプランを再考し、自分自身で納得のいくキャリア形成をしていきましょう。