★株式会社アロゼ代表 齋藤 美空さん
今回の“今頑張っている女性”は、齋藤 美空さんです。
フランス語で「水をまく」「水をやる」という意味からとった、株式会社アロゼを設立され、セルフブランディングの事業をされています。
元小学校教員、独学で宅建に3か月で合格、ミスコンファイナリストという華やかなご経歴もさることながら、「自己肯定感の高い人が増え」「子どもたちが未来にわくわくするような期待を持てる」社会を作る、という熱い目標に向けて邁進される姿に心動かされます。
一歩踏み出す勇気をいただける、なにかを始めたい人は必見のインタビューです☆
お仕事について教えてください。
株式会社アロゼでは、主にセルフブランディングに関する事業を行っています。
InstagramをはじめとするSNSや電子書籍を使って、より効果的で魅力的な魅せ方についてのプロデュースやコンサル、運用代行を行い、ビジネスがより拡大するためのファン作りや集客をサポートさせていただいています。
弊社では、クライアント様がもともとお持ちの素敵な魅力を一緒に見つけ、最大限引き伸ばすことを大切にしています。
ただ単純に型に当てはめるような無理なブランディングではないので、ナチュラルで唯一無二の個性を輝かせることができます。
また、その場しのぎや一時的な流行りに乗っかるのではなく、長期的に持続できるような魅せ方、そしてただの認知度拡大ではなく、ファンとして愛し応援してくださるアクティブな顧客様を増やすことに特に注力しています。
簡単な自己紹介をお願いします。
山形県出身で、18歳で上京して東京学芸大学に入学しました。
卒業後は、横浜で小学校の先生をしていました。
教員時代に不動産物件を購入して不動産運用を開始し、オーナー業をする中で不動産に興味を持ち、独学3か月で宅建に合格しました。
その後、インフルエンサーとしてTwitterを中心に絶大な人気を誇る赤髪社長のもとで秘書をしながら、SNSやブランディングについて学んできました。
世界三大ミスコンであるミスグランドジャパンのファイナリストとして日本大会に出場するなど、とにかくなんでも挑戦して経験してみることを日々大切にしています。
そして2021年11月に株式会社アロゼを設立し、同時に人生初の電子書籍を出版、女性と仕事部門第一位を獲得させていただきました。
事業を始めるにあたってのきっかけ・思いを教えてください。
フランス語の「arroser」には、「水をまく」「水をやる」という意味があります。
教員という大好きな職業に就き、可愛くて仕方のない子どもたちと出会い、かけがえのない時間を過ごす中で気づいたことは、「すべての人が、その人だけの素晴らしい才能や個性を持っている」ということです。
たとえ本人も周りも、誰一人気づいていないとしても、どんなに自信がなくても、必ず内側に大きな大きな可能性を持っています。
その才能に気づき、手をかけ、時間をかけ、愛情をかけ、美しい花を咲かせてほしい。
そしてその美しさを、お互いに認め合える社会であってほしい。
その花を、その社会を育てるために、水をかけ続ける存在でありたい、という意味を込めて株式会社アロゼを設立しました。
教員としてではなく、私にしかできない立ち位置から、私にしかないアプローチの仕方で「自己肯定感の高い人が増え」「子どもたちが未来にわくわくするような期待を持てる」社会を作ることが私の目標です。
最初のお仕事の思い出を教えてください。
婦人科クリニックのInstagramのコンサルをしたのですが、その投稿を見て看護師の方から求職のご連絡があったという嬉しいご報告とお礼の言葉をいただいた時はとても嬉しかったです。
そのアカウントはもともと求人用ではなく、集客のために運用しているアカウントでした。
しかし、患者様のためになるような情報とともに、そのクリニックに通いたくなるような素敵な魅力を投稿し続けた結果、同じ熱量を持った仲間と出会うことができました。
クライアント様の魅力を最大限お伝えしたいという自分の想いが正しく伝わっているということに対する喜びを感じるとともに、確かな手ごたえと自信が生まれた瞬間でした。
お仕事で収益を得るためにまず始めたこと・現在行っていることは何ですか?
収益を得るためには営業活動が大切なので、アナログとデジタル両面からのアプローチを行っています。
アナログな方法としては、できるだけたくさんの方とまずは会ってみることを心がけています。
すぐには収益化しなくても、気づきがあったり、後々つながっていったりすることも多いので、先入観を持たずにさまざまな人とお話しする場は大切だと思います。
また、アナログだけでは時間的にも体力的にも限界があるので、SNSや電子書籍の力をフル活用しています。
特に電子書籍に関しては一番コスパのよいPRになるため、会社設立と同時に出版できるように起業準備中に動いてきました。
そのようにして出会った目の前のお客様やお仕事に丁寧に真摯に向き合うことの積み重ねが信頼、そして収益につながっていくので、そこからの濃い口コミも大事にしています。
お仕事を始めた当初に苦労したこと・どのように乗り越えたかを教えてください。
ひとりで起業したため、とにかくやらなければならないことが多く、優先順位をつけるのがとても難しかったです。
常に寝不足で意識が朦朧としていて、頭の回転が鈍ってしまったり、普段ならしないようなうっかりミスが目立つようになりました。
不安な気持ちと頑張りたい気持ちとの間での葛藤で、バランスを保つのがすごく難しかったです。
しかし、最高のクオリティの仕事を行うためには私自身のコンディションを保つことも仕事のうちだと気づき、勇気を持ってオフ日を設定し、自分を労わる時間を持つように心がけました。
また、頼るべきところは周りの人に頼ったり、チームを作って自分の負担量を減らしたり、自分自身のモチベーションや気持ちよりも仕事の質を上げることを維持しようと意識した結果、限界を超えるような無理をしなくなり、丁寧に着実な仕事ができるようになりました。
お仕事をしていて心からよかったと感じる瞬間を教えてください。
自分の頑張りが誰かの喜びにつながった瞬間を見られるのは本当に幸せです。
電子書籍出版講座の受講生の方が、書籍を作る中で自分に対する自信を高めていく様子はきらきらしていてまぶしくて、私自身が大きなエネルギーと刺激をいただきました。
書籍出版後も「先生」と言って時折活躍のご様子を教えていただくこともあり、誰かの人生に大きく関われたことに対する感動は何よりの原動力です。
また、仕事だけではなく私の生き方にも興味を持っていただき、「そんな生き方をしたい」と言っていただいた時は、自分の目標に近づけている気がしてとても嬉しい気持ちになります。
お仕事をしていて大変なことは何ですか?
すべて自分一人で決定し、自分で管理することはやはり大変だなと思います。
目の前のお客様に向き合っているとどうしても熱量が高くなってしまい、ついつい事務作業を後回しにしてしまいます。
一つひとつは大したことのない事務作業も、たまると膨大な量になってしまうので、そういった細かいところを取りこぼさずにきちんと処理することは、大変ですが頑張らなければいけないところだなと思っています。
お仕事を行う上でこだわっていること・気をつけていることを教えてください。
期待値以上の結果を出すこと、お客様の心の声に寄り添うことの二点に特にこだわっています。
お客様の期待通りの仕事をすることは当たり前なので、その一歩先、1ランク上のクオリティを常に意識することで感動を生み出すことこそプロの仕事だと考えています。
そのためにも、お客様自身も気づけていないような潜在的なお悩みやご要望に丁寧に耳を傾け、真摯に向き合うことを心がけています。
それから、常にユーザー目線を大事にすることです。
どんなに自分がいいと思うサービスであっても、それに対して喜ぶ人が誰もいないのであれば、それは単なる自己満足になってしまいます。
「私がこれをしたい」ももちろん大事なのですが、「こういう人の力になりたい」というターゲットを明確に決め、その人がより幸せになるためにはどのようなサービスが必要で自分は何ができるのか、という逆算の考え方を常に意識するようにしています。
スキルを高めるために行っていることを教えてください。
とにかくアンテナを張り巡らせることを日々意識しています。
より魅力的なブランディングをするためにも、広く深い知識や情報を更新し続けたいと思って日々研究しています。
素敵な人や商品、会社を見つけたら魅力的に見える原因を探したり、ヒントになることはないか探すことを習慣として大事にしています。
また、人の心を動かす言葉を生み出すためにはそのような言葉に触れる回数を増やすことが必要なので、本や映画、音楽などで美しい言葉に触れる時間を意識的に確保するようにしています。
お仕事を世間にアピールする方法を教えてください。
主にInstagramなどのSNSでの発信と、電子書籍を使って仕事についてアピールしています。
仕事内容ややり方、スキルが大切なのはもちろん大前提なのですが、「誰に任せるか」という部分もとても大事だと考えています。
お客様が安心し、納得した状態で「この人に依頼したい」と思っていただけるように、仕事に対する考え方や私自身の人間性を日々発信しています。
また、日々継続することでアップデートした情報を発信し続けるSNSだけではなく、一度作ったら一生名刺代わりに使える電子書籍の両方を使ってアピールしています。
どのような方法で集客されていますか?
SNSと電子書籍、口コミのみで集客しています。
まだまだ広告をがんがん回すほどの余裕はないので、できる限り広告費はかけず、少ない予算で効果の高い方法を選ぶようにしています。
また、目の前のお客様に感動と喜びをご提供することで嬉しい口コミをいただき、それがリピートやご紹介につながっています。
いつも持ち歩いているものを紹介してください。
常に持ち歩いているものは手帳とペン、ハンドクリームとメッセージカードです。
手帳とペンは何かを発見した時や考えが浮かんだ時だけではなく、気持ちを整理したい時などにも使っています。
また、いい香りのするハンドクリームを持ち歩いて、気持ちをリフレッシュさせたい時に使っています。
仕事に集中しすぎると自分のケアをついつい疎かにしてしまうので、自分を労わるためのスイッチとしても使います。
メッセージカードに関しては、日々本当にたくさんの方に支えていただいて事業を行っているので、ちょっとしたお礼の言葉を伝える際などに使っています。
基本的に思いや言葉は生ものなので、「あとで」と思わずに、その都度お伝えできるように常に持ち歩いています。
お仕事とプライベートを両立するためにどのような工夫をしていますか?
できるだけスケジュールには余白を作ることを心がけています。
ついつい気持ちが先行しすぎてしまうと無理なスケジュールを組んだりしてしまいがちなのですが、そうすると結局仕事が優先になってしまい周りの人に迷惑をかけたり、余裕がなくなって周囲への配慮が薄くなってしまったりするので、分刻みのスケジュールではなく、予備日も取り入れながら早め早めに動いています。
そうすることで、空いているスペースにどんどん新しい出会いや素敵なお誘いが入ってきて、結果的に充実する流れになっています。
お仕事以外で最近夢中なことはありますか?
最近はセミパーソナルのジムにはまっています。
今までも普通のフィットネスジムやパーソナルジムに通っていたことはあるのですがなんとなく合わない感じがしていて、その中間に位置するセミパーソナルジムに最近通い始めました。
気にかけて指導してくれるけれど、付きっきりではなくある程度自分の裁量に任せてくれる感じがとても心地いいです。
また、やる気を引き出す言葉がけがすごく勉強になるので、自分の仕事の引き出しを増やす意味でも夢中になって通っています。
今後の目標を教えてください!
今後の目標は、より多くの人にセルフブランディングのすばらしさを伝え、いきいきと自分らしく生きられる人を増やしていくことです。
自己肯定感の高い人は自分、そして周りを認め、愛することができます。
愛が循環する豊かな社会を実現するために、セルフブランディングを通して、自分の好きなことで自由に生きていける人を増やしていきたいと思います。
また、生き方に悩んでいる女性、自信が持てない人たち、そして子どもたちにブランディングの先生として授業をすることが目標です。
齋藤さんのようなお仕事をしたい方は、まず第一に何を行うべきでしょうか。
まずは自分自身を知ることだと思います。
どうしても効率的な方法を見つけたくて、答えは外にあると思い込み、動き回る人が多いです。
しかし、本当の答えは自分自身の中に隠されています。
世間体や周りからの期待などのフィルターを全部外した状態で、自分自身が本当にやりたいこと、理想のライフスタイル、好きなもの、ことを知ること。
それがすべてのスタートだと思います。
そうすることでゴールが明確になり、自ずと正しい道筋が見えてきます。
だからまずは自分の心の声に耳を傾けることが何より重要だと思います。
いま目指している人に伝えたいこと・応援メッセージをお願いします!
どんなに小さなことでもいいので、まずは始めてみることが大事だと思います。
やはり動くことでしか分からないことはたくさんあります。
もちろん失敗することもあるかもしれませんが、そこにはたくさんの気づきが詰まっています。
そうやって少しずつ少しずつ経験を積み重ねるうちに、気づいたらなりたい自分に近づけているのではないでしょうか?
ぜひ挑戦を楽しんでくださいね。
一歩踏み出しただけでも、それは大きな成長であり成功なので、どうか自信を持ち、自分をたくさんほめて認めてあげてください。
活動内容
株式会社アロゼ
株式会社アロゼでは、すべての人が自分の「好き」に正直に、理想のライフスタイルを実現するための、ブランディングに関する事業をメインに行っております。
個人向けのセルフブランディングスクールの運営、電子書籍出版講座の販売、個人・法人・商品をPRするためのSNSの運用コンサルや代行、キャスティング、事務や秘書の代行や人材紹介など、広く生き方の選択肢を増やすための事業を展開しています。
https://arroser.jp/
【What's in my bag?】|女性起業家の鞄の中身紹介|株式会社アロゼ 代表 齋藤 美空さん|NOW SARA vol.74
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