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NOW SARA vol.71

★ファシリテーター・MCの柳瀬 幸恵さん

柳瀬 幸恵さんは、ファシリテーター・MCとして、ワークショップやオンラインイベントの進行・質を高めるお仕事をなさっています。今回は、柳瀬 幸恵さんに今頑張っている女性としてインタビューを行いました。

簡単な生い立ちをお願いします。

福島生まれの横浜育ち。ルーツが沖縄で8月15日生まれだったことが影響し、紛争や国際協力の分野に興味を持ち大学時代に東ティモールやインドを訪れました。そこでの気付きから、ビジネスで力をつけようと経営コンサルタントの会社に就職。6年半を経て退職し、スタートアップのサポートを始めました。2015年に独立し、小さな会社の社長さんのサポート(マネジメントサポート・コーチング・事務局代行・イベント運営)など必要となることを幅広く手掛けてきました。

この仕事を始めたきっかけは何ですか?

2020年頭まで、イベントの設計から運営をメインの仕事としていました。ですが、コロナ禍でオンラインへの移行が必要になり、オンライン対応のサポートやMC的なことを自然とやるようになりました。当時は自分が前にでることへの抵抗があったのですが、主催者も参加者も慣れなかった環境だったことで、自然とMCやファシリテーターとして場づくりを担当させてもらうようになりました。次第にこれはやりたいこと、かつ好きなことだと気づき、ファシリテーターやMCがメインのお仕事になっていきました。

小さい頃からこの仕事に興味がありましたか?

実は小学生の頃の夢がアナウンサーでしたから興味があったと思います。ただ、容姿やキャラクター的に違うかなとか、自分が前にでても喜ばれないのではと勝手に決めつけていました。相手に喜んでもらえることにやりがいを感じていたのでサポートに回ることが多かったんです。ですが、コロナ禍で自分のやりたいこと・方向性に気づき、少しずつ本来の自分がやりたいスタイルが見え、変化してきた気がします。

仕事内容について教えてください。

ファシリテーター・MCとして、ワークショップやオンラインイベントの進行・質を高める役割をしています。
パーソナリティとしてラジオ番組を担当したり、インタビューの収録も増えてきていますが、いずれにしても質の高い学びの機会をつくりたいという想いで取り組んでいます。

子ども向け60人規模のオンラインイベントでMCをすることもあれば、社内の熱量を高めるための少人数の場にファシリテーターとして入ることもあります。
オンラインイベントのページ作成・バナーデザインの制作・お客様対応など幅広く伴走してきました。
オンラインでのイベント開催や新しいツールの活用に不安を持っている主催者の方もいらっしゃいますが、今まで運営サポートで培ってきた知見を活かして、事務局・システムのフォローもしていますので、その点も喜んでいただいています。
企業や個人の本来の良さを引き出し、ステップアップしていくためのサポートを「ファシリテート(MC)」と、「実務」の両方で支える、その意識で場づくりを支援しています。

最初の仕事の思い出は?

当初はオフラインで社会人を海外に連れて行くプロジェクトを担当していました。ですが、感染症の影響で海外渡航を断念する判断をし、その代わりに新しいプログラムの立ち上げを提案しました。オンラインだけで参加者にとって気づきや変化がある場作りをする、というのはかなり難しいことのように感じていましたが、チームメンバーと綿密に話し合い、妥協しない姿勢で取り組んだことで、一体感や何でも話せる空気をつくることができました。

はじめ私が会の進行をすることに、とても不安がありましたが、「どう思われるか」よりも「参加者に楽しんでもらうには」ということに意識を向けたことで、思いの外盛り上がり、進行についても評価いただくことができました。この経験が今の仕事にダイレクトに活きています。

ある1日のスケジュール

朝起きて窓をあけ、ノートにメモをする“モーニングページ”という内省からスタートします。その後、娘を起こして準備し、保育園へ。 自宅からチームメンバーと打ち合わせし、本番に向けた最終確認をします。
お客様をオンライン会議に招待し、会を進行。終了後にアンケートなどを見ながらメンバーと振り返りをし、アフターフォローをします。
次回に向けて必要なタスクを洗い出し落ち着いたら、別の案件の作業に着手します。
夕方からはご飯を作って、娘の寝かしつけをし、22時過ぎには就寝します。

始めたばかりの頃の苦労話

オンラインのイベントや会議に慣れない方が多かったので、うまく参加できない人がいたり、講師のネットワーク環境が落ちてしまったりすることがありました。メインスピーカーがいない中で何食わぬ顔で場をつないでいましたが、内心ドキドキでした!
経験を重ねる毎に、勘所もわかってきたので、事前の確認事項やガイダンスなど、だんだんとスムーズにできるようになりました。

この仕事をしていて嬉しかったこと

お客様の変化に立ち会えることです!
3ヶ月間、ビジネスマンに深く関わるワークショップでは、お一人お一人の人生や葛藤を伺って、本来目指す道について対話したり、アドバイスし合ったりします。
ビジネスマンがお互いの立場に関係なく本気で関わる時間がつくれることによって、ものすごく深い気づきを得られ、「自分はこれでいいんだ!」とそれまでの葛藤が払拭されていく瞬間に出会えるんです。とてもやりがいを感じています。

この仕事をしていて大変なこと

主催者や講師の方が持っている「知識やノウハウ」と、「お客様が求めているもの」のギャップを調整するのに苦労することはあります。
オフラインと違って、オンラインですとお客様の反応が見えにくいので、ファシリテーターやMCをしている私が、温度差を汲み取って場づくりをすることが大事だと思っています。

この仕事に対するこだわり

その場を楽しむことです。
常にお客様にとって参加してよかった!と思える場をつくるには、私自身に「気づき」や「学び」があることが大切だと思っています。
その場の雰囲気はお客様にダイレクトに伝わります。私がただ進行している状態になってしまってはお客様にとって面白い場にはなりません。常に私自身もお客様と一緒に成長していく姿勢で、本気で興味をもって妥協せず場に関わっていくことが大事だと思っています。

この仕事をする際に気を付けていること

「こなす」のではなく「一期一会の場として捉える」ことです。
ただ司会をする、場を回す、となってしまうと、イベントや講座の鮮度は薄れていってしまいます。講師の方もお客様も私も、毎日何かしら違った出来事が起きる中、生きていると思います。
例えば「朝、娘と言い合いをした」という一つの出来事からも、「人とどう接したらいいのか」「どのように感情が動いたのか」「本当に求めている状態はどんなものなのか」など、良質な問いは生まれます。そういった「生」の素材から学ぶことは多いです。

その場を一つの「生き物」と捉えることで、埋もれてしまわないコンテンツや体験をお客様と共有していくことができると思っています。

世間にこの仕事をアピールする方法

私自身がいろんなイベントや講座や番組をベストな形に向けてサポートしていくことが一番なのかなと思います。夢中で取り組む間でも、イベントの様子や気づきを発信していくことで、まだ知らない方に知ってもらう機会を増やすことに繋がるのを実感しています。
自身でもSNSやコミュニティの中で発信をすることを心がけています。

いつも仕事に持ち歩いているもの

MacBook Pro、ノート(お気に入りのカバー。中は無印ノートです。笑)、ジェットストリームのピュアモルトのペン。
飴、財布、ティッシュ、ハンカチ、等。

音声コンテンツが好きなので、イヤフォンをPC用、携帯用どちらも入れています。
バックはマザーハウスの活動が昔から好きで、マザーハウスのバックを何年も使っています。
文房具が好きなので、ペンやブックカバーなど、使い勝手がよく良質なものに気持ちをあげてもらっています!

仕事とプライベートの両立で工夫していること

子育てをしているので、1日の中で仕事に集中する時間と家族との時間とをなるべくしっかりわけるように気をつけています。
仕事についても独身の頃と違って使える時間が短いので「お客様により価値を感じてもらえる」かつ「私自身も充実する」という分野に業務内容を調整していくようにしています。

日常生活で意識していること

「よく見せようとしない」ことです。
もともと「相手によく思われたい」と気張ってしまうことが多かったのですが、自然体の自分でいたほうがチームメンバーとの関係も、成果もあがることがわかってきました。
向き合っている仕事内容についても、「無理をしていないか」、「心から求めていることに取り組めているか」を自問自答する時間を作っています。
そうすることで、精神的にも身体的にも、健康的に仕事ができることが増えました。

この仕事で最近特に力を入れていること

チームで取り組み、より大きな成果を出す動きに力を入れています。
これまでは業務は1人で進め、完璧に納品する…という意識が強かったのですが、1人で抱えるのではなく、多種多様なバックグラウンドやスキルを持ったメンバーとチームで支え合うことで幅広い活動ができるとわかってきました。

例えば1人で番組を配信しているよりも、応援したい企業の情報をパーソナリティとして発信していくことが、企業の宣伝や社内への理解向上につながります。
また、ライターさんと組むことで配信した音声コンテンツを文章にして発信することもできます。小さくまとまることではなく、より企業様が実現したいことを、あくまで自分は一つのピースになって支援することで、面白みも仕事の幅も増していくと気づきました。いろんな人とコミュニケーションを取り、チームとして活動することに力を入れています。

この仕事以外で最近夢中なこと

音声配信コンテンツを聴くことです。
著名人や先輩経営者が日常で考えていることを気軽に聴けるメディアが増えてきました。家事や移動をしながら…時には仕事をしながら、気になる人の話をインプットできると刺激をもらいますし、仕事に活かせることが多くあります。

今後の目標を教えてください。

担当する講座やイベント、番組をより増やしていきたいですし、つくった場から気づきを得てイキイキと過ごしてくださる方が増えていくことです。
チームでマーケティングや経営戦略の部分もフォローできる体制をつくりたいです。 少し先の未来ですが、娘が就学する頃には、子ども向けの教育事業で一つ納得できる形をつくりたいです!

この仕事を行いたい人が身につけておいた方がいいこと

ファシリテートなどの場づくりは、経験から学ぶことが多いように感じます。
自分には関係ないかも…と思うようなちょっとした場面でも、
「人を観察すること」「相手が求めていることを知ろうとすること」
「会議の目標やそれに向けた発言を考えること」など、普段の仕事の中で培っていける力が占める割合は大きいです。
「学ぶ」というよりたくさんの実践を積む中で体得できることが多いと思います。
ぜひ普段から良好な場づくりにチャレンジしてみてください。

今目指している人に伝えたいこと・応援メッセージ

何気ない生活の中でも、意識できることや仕事に結びつくことが多いように感じています。
相手を深く知ろうとすること、会議やミーティングの場をよりよい方向に持っていくことなど、女性のちょっとした意識は、想った以上に場にいい影響をもたらすことがあるように思います。私もまだまだ勉強中ですので一緒に楽しんでまいりましょう!!
活動内容

ファシリテーター・MCとして講座・イベント・番組づくりを支援しています

魅力をさらに引き出し発信したい企業様・個人のかた向けに、ワークショップ・講座・ラジオ番組などの場づくりをサポートしています。
内容としてはファシリテーターやモデレーターとして当日の会を進行するだけでなく、講座設計やお客様への対応、WEB環境のセッティングなども対応しています。

プロフィール

柳瀬 幸恵やなせ さちえ

Life Art Project 代表

「人はみんな違ってそれがいい」をテーマに、人や組織の魅力を引き出す場づくりを、ファシリテーター・MC・運営面からサポート。

経営コンサルティング会社に入社後、カーブスジャパンのスーパーバイザーとして79社700名のマネジメントに携わる。 2015年に独立。多数のベンチャー企業に加わり、経営者の壁打ち・運営・顧客サポート・組織づくり・新規事業(教育)の立ち上げ・オンライン化サポートなどを経験。 現在はラジオパーソナリティ・イベントMC・ワークショップファシリテーターなど、個人の良さが引き出され、温度感が伝わる場づくりに尽力している。

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