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NOW SARA vol.42

★パタンナーの鎌田 由花子さん

「着物リクチュールKigisu(キギス)」オンラインショップを運営しているパタンナーの鎌田 由花子さんに、今頑張っている女性としてインタビューを行いました。

簡単な生い立ちをお願いします。

編み物が得意で着付け師である母、家具職人であり日曜大工もする父、洋裁が趣味である和菓子屋の祖母、自身で仕立てた着物を纏う日本舞踊家の祖母。ものづくりと着物が身近にある環境で育ちました。

この仕事を始めたきっかけは何ですか?

東京でパタンナーの下積みをした後独立し、結婚を機に地元(愛知)に戻って来ました。この土地で、子育てをしながら、コロナ禍でアパレル業界の置かれている状況を見て、今、自分にできることを考えた結果です。

小さい頃からこの仕事に興味がありましたか?

パタンナーという仕事に興味を持ったのは大学生の時でした。ヨウジヤマモトというブランドの写真に惹かれ、パタンナーの仕事に興味を持ち、大学卒業後に文化服装学院に進学し、ヨウジヤマモト社に就職しました。着物を扱おうと思ったのは独立してしばらくしてからです。

仕事内容について教えてください。

着物リクチュールKigisu(キギス)というオンラインショップを運営しています。デザイン、パターン、サンプル縫製を手掛けています。また、フリーのパタンナーとしてのお仕事も引き受けています。

最初の仕事の思い出は?

Kigisuに関してはまだオープンしたばかりですので思い出話にはならないのですが、まだ実績のない中で協力、応援、ご注文をしてくれた方々のことは一生忘れないかと思います。

ある1日のスケジュール

家族4人の朝食と夫のお弁当作り

長男を小学校に送り出す

次男を保育園に送り届ける

洗濯物、洗い物

作業

昼食

作業

長男帰宅

次男を保育園に迎えに行く

買い物

子供たちをお風呂に入れる

夕飯を作って食べる

寝かしつけ

作業

就寝

始めたばかりの頃の苦労話

まだまだ、始めたばかり。これからどうしたら多くの人に知ってもらえるのか、魅力を伝えられるのか、日々試行錯誤しています。

この仕事をしていて嬉しかったこと

「あなたにお願いして良かった」と言っていただけることが何よりもうれしく、活力になります。

この仕事をしていて大変なこと

一人でやっているので、代わりがいません。子供が急に熱を出したり自分が体調を崩したりしても、一度引き受けた仕事は断る方が辛いので、少々無理をしてしまうこともあります。

この仕事に対するこだわり

アパレル業界も着物業界も、素晴らしい技術があるのにとても安い賃金で働いている方が多いです。関わる人が皆、技術に見合った対価を得られるように、仕事で笑顔になれるように、というのは常に意識しているところです。

この仕事をする際に気を付けていること

全ての商品が誰かの大切な世界のたったひとつの宝物です。他の商品やお金には代えられない価値があるということを常に頭に置きながら、いつもお作りさせていただいています。

世間にこの仕事をアピールする方法

今はSNSでの宣伝しかできていませんが、今後はSNSをされない方々にも広めていけたらと思っています。

仕事とプライベートの両立で工夫していること

自宅での作業なので仕事とプライベートとの区別が曖昧になりがちです。隙あらば仕事をしてしまうので、意識的に家族との時間を作るようにしています。

日常生活で意識していること

「生活=生存して活動すること」を蔑ろにしないこと。

モチベーションの保ち方

よく寝て、よく食べ、家族と過ごすこと。リフレッシュしたい時は大掃除をします。

今後の目標を教えてください。

まずは、多くの人に着物リクチュールKigisu(キギス)を知ってもらうこと。そして、パタンナーとしても、仕立屋としても、どんどんパワーアップしていきたいです。

この仕事を行いたい人が身につけておいた方がいいこと

パタンナーになるには専門的な知識が必要ですので、勉強することも沢山あります。多くのパタンナーは技術の習得に終わりがないと言います。私も日々勉強を続けています。良いものに沢山触れると良いかと思います。

今目指している人に伝えたいこと・応援メッセージ

華やかイメージに反して地味で泥臭い仕事ですが、とてもかっこいい仕事だと思うので、沢山の経験を重ねて素敵なパタンナーになって下さい。
活動内容

着物のリメイク事業を展開!

洋服の型紙を作成するパタンナーとして活動する傍ら、着物をリメイクして新たな洋服に仕立てるリメイク事業を行う。

プロフィール

鎌田 由花子かまた ゆかこ

「着物リクチュールKigisu(キギス)」オンラインショップを運営。デザイン、パターン、サンプル縫製を手掛ける。また、フリーのパタンナーとしても活動中。
Twitter@apinini_yuka

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