★トリマー・ペットシッターの山岸 香奈さん
沖縄県宮古島に移住し、トリマー・ペットシッターとして活動する山岸 香奈さんにインタビューしました!
以前にトリマーとして働かれていたこともある山岸さんですが、トリミングカーの事業を始めるにあたり新たに資格を取得されたりパンフレットやグッズを作成されたりと、常にチャレンジ精神あふれる活動をされています。
ペットシッターのサービスも行われており、宮古島でペットを飼われている方の頼もしい味方です。
お仕事について教えてください。
沖縄県宮古島でトリミングカーを走らせながら、ペットシッターとしても活動しています。
20代の頃はワーキングホリデーでオーストラリアへ行き、ツアーガイドやウエディングの現地スタッフとして働き、帰国後もブライダル業界にいました。
30代で資格を取得しトリマーとして愛知で8年ほど活動したのち、2年前に子ども2人を連れて沖縄県宮古島にカフェの立ち上げスタッフとして移住しました。
少しでもペットたちに関わっていたいという思いからペット関連の仕事を志し、副業として隙間時間でできるペットシッターをしながら、昨秋よりパートナーとトリミングカーで宮古島のペットたちのトリミングを行っています。
お仕事を始めた当初に苦労したこと・どのように乗り越えたかを教えてください。
島に移住して2年は自分と2人の子どもだけでの生活で、子どもが起きるまでの早朝にペットシッターを行い、登園させてから正社員で9時から17時までカフェに勤務していました。
お客様の了承を得て子連れで打ち合わせやシッターをするなど、周囲の方の理解や協力の元こなしてきました。
どんなに頑張っても体はひとつしかなく、移住当初に病気が見つかり、即手術となった時に助けてくれたのはまだ知り合って間もない島の友人たちでした。
沖縄には「いちゃりばちょーでー」という言葉があって、 生きていたらみんな兄弟だから助け合いなさいね〜というあたたかな教えに支えられています。
ペットたちの対応も磨きたいとドッグトレーニングとアニマルコミュニケーションの資格を通信講座(SARAスクールジャパン)で取得し、工夫して乗り越えてきました。
トリマーとしてはブランクがありますが、ペットに寄り添う気持ちを忘れずペットファーストで行っています。
お仕事で収益を得るためにまず始めたこと・現在行っていることは何ですか?
ペットシッターに関しては、移住前にまずは資格取得から行い、自分を知ってもらうためのツールとしてブログを書き始めました。
信用が大切な仕事なので、保険やシッター協会に加入し、契約書や同意書をしっかり作成しました。
移住後は管轄する自治体で動物取扱責任者の資格を取り、ホームページの内容を詰めて作成し、実績を積み重ねていきました。
トリミングカーの立ち上げは本当に大変でした。
まずは車の購入、保健所の審査、排水や蓄電器の問題、ホームページやInstagramの運営、パンフレットやグッズ作成、パンフレットの配布やイベントの企画などなど苦労しました。
まだまだ秋から走り出したばかりで課題は山積みですが、空いた時間にビーチでお昼寝しながらパワーチャージして、元気に活動しています。
お仕事をしていて心からよかったと感じる瞬間を教えてください。
お客様からダイレクトに感謝の気持ちを伝えていただけるお仕事でもありますが、ペットから伝わる時が一番嬉しいです。
駐車場に車を停める音を聞いただけで怒っていたワンちゃんが吠えなくなり、しっぽを振って迎え入れてくれて、帰り際まで甘えてくれる時は、本当にこの仕事をしているからこそだと感じる嬉しい気持ちになります。
また、私たちはペットの代弁者でもあります。
病気の早期発見につながるような気付きや、ペットたちからの思いを飼い主様に伝えることによってお互いに共存しやすい環境提案ができた時もまた、嬉しい瞬間です。
飼い主さんに対しては、否定せず、受け入れてから伝えるようにしています。
忍耐力や観察力も必要ですが、飼い主様とのコミュニケーション力もとても必要な仕事です。
どのような方法で集客されていますか?
主に口コミですが、パンフレットやGoogle広告、Instagramでの発信もしています。
いつも持ち歩いているものを紹介してください。
私のマストアイテム全てを収納できる、自主制作のオリジナル肩掛けバックをいつも持ち歩いています。
緑が好きなので、財布や携帯は緑色です。
名刺入れは2種持ち歩き、自家用車とトリミングカーの2つの鍵があります。
手帳のカバーは、染職人の友人が自分のカラーに合わせて作ってくれたオリジナルの代物です。
オリジナルポーチの中には、旅人にいただいた持ち歩くと幸せになる2ドル札と、子どもがいるので絆創膏は必須、リップと好きなシーシャのマウスピースも入っています。
沖縄の花でいごのハンドクリームもお気に入りです。
ミントや飴をいつも持っていて、エコバックとタオルも必需品です。
お仕事とプライベートを両立するためにどのような工夫をしていますか?
宮古島に移住する前は、とにかく忙しく自分のことは後回しで、通院する時間もうまく作れず何もかもに余裕がない生活でした。
子どもたちと向き合うより家事と育児をただこなす日々で、子どもたちも荒れていてとにかく大変でした。
移住後は、休日は子どもたちとゆっくり向き合う時間ができ、ミニマムにシンプルに生活するだけで心も時間も整頓され、時間にも余裕ができました。
自分の体とも向き合い、手術して整えたことで不調もなくなり、子どもたちも私も笑顔が増えました。
動物に関わる仕事だからこそ、心に余裕が必要なんだと改めて思います。
自分時間にシュノーケルやホテルランチを楽しみ、時間と心に余裕を作っています。
仕事と家事を両立するために、どのような工夫をしていますか?
家事動線を短く、掃除、洗濯、食器洗いを日々のルーティンに入れてゴミも溜めないようにし、乾燥機やお掃除ロボットをフル活用、食器も服もタオルもミニマムにして家事のボリュームを少なくしています。
子どもの予定に合わせて予約スケジュールを立てていき、仕事は無理して入れないようにします。
また、お客様や仕事場であっても、理解や協力をお願いしてみることも心がけています。
好きな動物を教えてください。
生き物全てが好きですが、特に犬や猫は人間に近い感情を感じていて、とても分かり合えるので好きです。
実家でプードルのむっく君を飼っていて、毎日会いたいと思います。
動物とうまく付き合うコツはありますか?
ペットの気持ちになることです。
私はいつも、動物と仲よくなりたいなという気持ちでペットたちと接しています。
目も合わせてくれないところから少しづつ、感情豊かな犬猫たちとはアイコンタクト等でコミュニケーションを取りながら、種類によっては距離感も大切にしつつボディーランゲージで伝わるサインから読み取り、意識を集中させて対話しています。
仲よくなれたらゆっくり距離を縮めて、触って個体の特性に合わせた接し方で交流しています。
嫌がることをしないのは基本ですが、自分自身が穏やかに落ち着いた状態で、嫌なことがない状況を作る工夫を心がけています。
今後の目標を教えてください!
私の仕事は、ドッグトリマー、ペットシッター、ドッグトレーナーが主ですが、アニマルコミュニケーターやペットアロマ、メディカルトリマー、家庭動物販売士などの資格も取得し、知識を身に付けています。
動物が好きという気持ちは大前提にありますが、あらゆる方面からの知識と経験は今日ペットたちに接する上で大きく繋がっていて、常に最善の方法でこれからもペットたちと関わってゆけたらと思います。
日本と世界各国ではペットに対する価値観や法律が違います。
国内でもここ宮古島は昔の日本のようなリードをつけない文化があったり野犬がいたり、犬猫たちはその場所それぞれに応じて生きています。
人間も同じですが、どこにいても誰でも幸せに生きる権利があります。
ペットが幸せに快適に暮らせるためのお手伝いが、私なりにできればいいなと思っています。
そしてたくさんの人に思いが伝わり、法律が変わり、ペットも人間も同じように電車に乗り家族として気兼ねなく共存生活できる国に日本がなればいいなと思います。
活動内容
出張ドッグサロン・出張ペットシッター
<宮古島の出張ドッグサロンてぃーつりー>
トリミングカーでご自宅にうかがい、その場でワンちゃんのシャンプー、カットを行います。
トリミングカーで向かうので、用意するのは駐車場だけ!
(駐車場等がない場合もお受けできますのでお気軽にお問い合わせください)
・家事・育児などで家から出ることができない方
・トリミングサロンへ行くのが面倒な方
・愛犬をご近所さんより可愛くしたい方
などお気軽にお問い合わせください。
<宮古島の出張ペットシッターまかな>
出張や旅行、帰省等で家を空ける際、犬、猫、小動物(魚も可)のお食事やお散歩、お世話の代行サービスを行います。
外出中にお留守番の様子をお伝えすることもできます。
トリマーの資格もありますので、オプションで簡単なケアも行います。
●宮古島の出張ドッグサロンてぃーつりー
https://teatree-life.com/●宮古島の出張ペットシッターまかな
http://makana.pet/
プロフィール
山岸 香奈やまぎし かな
トリマー
ペットシッター
ドッグトレーニングアドバイザー
アニマルコミュニケーション士®
メディカルトリマー
ペットアロマ
家庭動物販売士
大阪出身、ワーホリでオーストラリアに行きました。
趣味はゴスペルとボディボードです。
神様からのギフトは4人(上2人は高校生と中学生、下2人は7歳男女の双子)授かりました。
宮古島での日常をブログで綴っています。
●まかな日記 犬と双子と宮古島
https://makana-blog.com/
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