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NOW SARA vol.124

★精神保健福祉士・子供心理カウンセラー・チャイルド心理カウンセラー Mariさん

今回は、Mariさんに“今頑張っている女性”としてインタビューしました。
精神科ソーシャルワーカーとして長年勤務された経験に加え、子供心理カウンセラー・チャイルド心理カウンセラーの資格を新たに取得され、より「ココロ」に寄り添える活動をされたいと奮闘されています。
精神保健福祉士のお仕事について、心理のお仕事で大切なことなど、参考にしていただきたいインタビューです。

お仕事について教えてください。

医療従事者の家系で育ったため、元々医療の分野に興味がありました。
小児科での勤務を経て、心療内科・精神科の単科クリニックに入職し、精神保健福祉士として患者さまの相談援助を行ったり、医事課事務長としてレセプト請求・受付(患者さま対応)や部下の育成を行ってきました。
医療業界で勤務を始めた当初は、知識や実務経験が乏しく、勉学と実務のギャップに苦労しました。
よく医療業界では「実務経験必須」と言われますが、心理の領域においてもその通りだと痛感しました。
ひたすらノートに繰り返し書いて、声に出して読み、覚えたり、色々な本も読みました。
先輩の技を盗むのも、自分の経験や方向性にとても参考になりました。
また、コロナ禍では患者さまも増え、ニーズに対する対応の要求度も上がったり、大変なことも多々ありました。
私自身に子どもがいることもあり、今最も大事である「ココロ」をさらに学びたいと子供心理カウンセラー・チャイルド心理カウンセラーの資格を新たに取得し、フリーランスとして活動を始めました。​
友人・知人の紹介で得た個人のクライエントさんと関わっています。​

簡単な生い立ち・自己紹介をお願いします。

幼少期より、ピアノ・書道・器械体操・水泳を習っておりました。
特にピアノは、我が子が習い始めたこともあり、私自身も再び練習をしたりして、ココロを落ち着かせるひとつの方法になっています。
学生時代は中高一貫の女子校に通っていましたが、内部進学せず受験をしてMARCHへ進学しました。
経済学部を卒業後、学士編入制度を使い、3年次より心理学部へ入り直しました。
周りが就職活動を始める中で焦りもありましたが、自分の中の分岐点だったと思います。
卒業後は医療業界での勤務をしながら、人の心を柔らかくし、寄り添い、安心感を与えられるよう、日々努力してきました。​

お仕事を始めるにあたってのきっかけ・思いを教えてください。

​学生時代のアルバイト先で、洋食店のオーナーが借金苦で自死されました。
誰も予兆に気付かず、最後に話をしたのが私自身でしたので、今でもとても悔やまれます。

お仕事をしていて心からよかったと感じる瞬間を教えてください。

​やはり、クライエントさんから「ありがとう、あなたがいてくれてよかった」と言われる時ですね。
未熟ではあっても、その対話をしている時間、その方が少しでも安心してくださっていたら嬉しい限りです。

お仕事をしていて大変なことは何ですか?

​クレーム対応や、相手の気持ちをうまく汲み取れなかった時です。
私の「常識」と、クライエントさん含めヒトの常識は全く違うにも関わらず、自分目線で対応してしまった時は「あー、やってしまった」とかなり凹みます。
クライエントに寄り添えてないなぁと反省して、改善に活かします。

どのような方法でクライエントさんを獲得していますか?

現在は、個人での活動は友人や、友人・知人からの紹介が中心です。​
今回のインタビューもそうですし、ブログの開設などしてPRしています。​

新たに資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。

新しく何かを始めるには、今しかないと思いました。​
自宅で時間を決めて、コツコツ勉強しました。​

お仕事で心がけていることはありますか?

人と向き合って話すことです。​
お子さんに継続してもらうには、まずは通ってもらうことです。​
習慣をつけることは大人になっても役に立つことのひとつですね。​
親御さんとのコミュニケーションでは、否定は絶対しないことを気を付けています。​

いつも持ち歩いているものを紹介してください。

PC、スマートフォン、心理学辞典、漢方辞典、ポーチ、すぐメモをとれるようにノートとペンです。​

ある1日のスケジュールを紹介してください。

カウンセリングのない日は、5:30に起床し、子ども二人の朝の支度、家事(掃除や洗濯)をこなしたあと、勉強をしています。
ココロを落ち着かせるために、ピアノも弾きます。
午後は子どもの習い事の送迎や、宿題を見たり、夕食作り、お風呂、今日一日あったことのお話をしたりして、寝かしつけ(寝落ちしてしまうことも)、就寝です。
一人の時間はほとんどありませんが、幸せだなあと感じることも多いですね。​

お仕事以外で最近夢中なことはありますか?

小説や漫画を読むことです。​
特に日本の漫画文化は優れており、心理描写もリアルで勉強になります。​

仕事とプライベートを両立するために、どのような工夫をしていますか?

気持ちの切り替えです。
家事は夫と分担していますが、得手不得手があるので、できる人がやることにして、完璧な区分けはしていません。
イライラも溜まりますし…​

子育てのこだわりを教えてください。

悪いことをした時や、お友だちに何かしてしまった時には、しっかりと「叱る」子育てです。​

お子さまと一緒に読みたいおすすめの本を紹介してください。

『みんなとちがってもいいじゃない』
  Jen Green著
  Mike Gordon絵
  たなか まや訳​

Mariさんのようなお仕事をしたい方は、まず第一に何を行うべきでしょうか。

いきなりカウンセラーは難しいので、医療機関に勤めたり、やはりある程度の経験を積むことかと思います。
毎日少しずつでもいいので、心理関係でも違うジャンルでも本を読むことも勉強になるはずです。
カウンセラーになる上では、否定をしないこと、共感、考えを押し付けないことを大切にしてください。​

今後の目標を教えてください!

お子さんや親御さんに寄り添える、信頼される人間になりたいです。​
フリーランスとしての活動を広げていきたいですが、心療内科や精神科で経験した患者さま対応と初心を忘れずに、寄り添っていければと思います。​
活動内容

心理カウンセラー

心療内科・精神科の単科クリニックで、精神保健福祉士として患者さまの相談援助、医事課事務長としてレセプト請求・受付や部下の育成を行ってきました。
子供心理カウンセラー・チャイルド心理カウンセラーの資格を活かして、今最も大事である「ココロ」をサポートする活動を広げていきたいと考えています。

プロフィール

Mariまり

大学卒業後、小児科・精神科単科クリニックに14年従事し、ココロの病を抱える幅広い年代(小学生から90代の方)の患者さまに寄り添い、相談援助を行ってきた。
より深く患者さまに関わりたいという思いから、2022年よりフリーランスでカウンセラーとして活動している。
また、自らも2児(年子)の母として働きながら小一の壁も経験し、そうした葛藤を抱える人の不安を軽減させられるように日々努めている。

【取得資格】
2013年
精神保健福祉士
2022年
日本インストラクター技術協会認定 子供心理カウンセラー
日本メディカル心理セラピー協会認定 チャイルド心理カウンセラー

Instagram→@mariko_____mariko2951

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