★スーパー大道芸人KAJIさん
NOW SARAメンズ部始動!!
記念すべき第一弾のインタビューは、福岡を拠点に活動されているスーパー大道芸人KAJIさんです。
なんと、元警察官・元保育士というご経歴の持ち主です。
天職とおっしゃる大道芸人になられたきっかけ、お仕事でのこだわりなど必見のインタビューです!
お仕事について教えてください。
エンターテインメント事業です。
たくさんのお客様の前で大道芸パフォーマンスショーをして、皆様を楽しませる仕事です。
幼稚園・保育園・ウエディング・夏祭り・ショッピングモール・観光地・各種イベント・TVなど、イベントがあるところであれば活動の場を選びません。
簡単な生い立ち・自己紹介をお願いします。
生まれも育ちも福岡県。
職歴としては、警察官・保育士・児童厚生員を経て、現在は大道芸人をしています。
学生時代から縛られることが苦手で、自分らしく生きるとは何か?を考えながら自由を探していました。
お陰様で、現在は自分の天職と言える仕事に出会えたことに感謝です。
お仕事を始めるにあたってのきっかけ・思いを教えてください。
高校時代、何をしたいかというものが分からず進路に迷っていたところ、親から公務員を勧められました。
公務員なら警察官がカッコイイ!ということで、猛勉強の末に受験して、無事合格。
合格後に町内の柔道場に通うようになり、そこで子どもたちと接する機会が増えました。
そこで、警察官になるのを辞めて子どもと関わる仕事に就きたい!という思いが湧き起こり母に相談しましたが、せっかく合格したのだからとりあえず行きなさいと言われ、警察官になりました。
その後、やはり諦めきれずに、警察官を辞めて保育士の道へ進むことを決意しました。
家は片親で裕福ではなかったので、バイトを3つ掛け持ち(コンビニ・ファストフード・引越し業)して学費を稼ぎ、そのお金で保育の専門学校に通いました。
卒業後、無事保育士になり夢を叶えることができました。
保育士をする中でもっと幅広い年齢の子どもたちと関わりたいと思い、0歳~12歳までの子どもたちと関わることができる児童厚生員へ転職しました。
児童館に勤務し、休みの日には子どもたちやデイサービスの方々にボランティアでバルーンアートの出し物などを披露していました。
ある時、<大道芸フェスティバル>というイベントを観覧に行った時にパフォーマンスの奥深さを知り、そのまま大道芸の世界にハマっていき、全ての安定を捨てて自分らしく生きようと決意しました。
何も分からないまま大道芸人として頑張ってきて、今に至ります。
最初のお仕事の思い出はありますか?
駆け出しの頃、先輩のご厚意で何も分からないまま神社でストリートパフォーマンスをさせていただく機会がありました。
その時にどうやって道行く人の目を止めればいいか全く分からず、心が折れそうになりながらも立ち止まってくれた10人くらいの方々にパフォーマンスを見てもらっていました。
あれから10年、現在でも同じ場所でストリートパフォーマンスをする機会がありますが、当時10人くらいしか集まらなかった場所で今は100人以上のお客様を集めることができるようになりました。
その神社は、僕のストリートパフォーマンスのスタート地点です。
お仕事を始めた当初に苦労したこと・どのように乗り越えたかを教えてください。
「出る杭は打たれる」という言葉にあるように、心根のよくない方の嫉妬からくる嫌がらせもありました。
気持ちが落ち込み、ある大先輩に相談したところ「出る杭は打たれる。でも出すぎた杭は打たれないから!」という言葉をいただき、それを胸にひたすらに頑張ってきました。
気づいたらそのような方のことは気にならなくなり、自分自身が一回り成長できました。
もちろん、まだまだ未熟ではありますが・・・
個人的に苦難に遭った時の乗り越え方としては、
・乗り越えようとする障害を自分で勝手に大きくしないこと
・自分にはできると言い聞かせていくこと
・最悪の事態になったとしても受け入れる覚悟と挑む勇気を持つこと
この3つがあれば、だいたいはなんとかなりました。
お仕事を軌道に乗せるためにどのようなことを実践されましたか?
当初は「仕事」という気持ちよりも、ただただ大道芸が大好きで、どうしたら自分も先輩方のような大道芸人になれるのだろうか?と、ひたすらに大道芸のことだけを考えていました。
パフォーマンスの大先輩の家に勉強に行って大道芸とは何かという考えを聞かせていただいたり、ジャグリングサークルの練習会に参加させていただいたり、いろいろなエンターテインメントに触れる機会も作りました。
やれることを片っ端からやってきた結果、たくさんのご縁が自然とできて、こうして頑張れております。
現在も大道芸人さん同士の交流・情報交換などはされますか?
もちろんあります。
機材や道具などの情報を交換し合ったり、パフォーマンスを見てアドバイスし合ったり、切磋琢磨してお互いが向上していけるような関係をこれからも作っていきたいです。
ある1日のスケジュールを紹介してください。
09:00 起床
10:00 勤行
11:00 事務作業
13:00 昼食
14:00 練習
16:00 事務作業
18:00 夕食
19:00 練習
21:00 風呂
22:00 事務作業
25:00 就寝
パフォーマンスの仕事がない日は、だいたい練習かデスクワークをしています。
お仕事をしていて心からよかったと感じる瞬間を教えてください。
たくさんの人々に囲まれ、最高の空気の中で最高のショーを届けることができた時です。
それしかありません。
★お客様の声をご紹介
すっかり…とりこになりました(^O^)
太宰府遊園地の最後のパフォーマンスの後に、子ども2人と写真を撮ったのを覚えていますか?
KAJIくんのパフォーマンスを初めて見たのは…三年前。
秋月での紅葉シーズンでした。
娘にとっては人生初のパフォーマンス舞台にすっかり圧倒され、イケメンのKAJIくんのファンになりました。
去年も秋月で見て、今年もKAJIくんのパフォーマンスを見ましたが、衣装も倒立技もレベルアップしてました。
超びっくり。
また応援に行きますので、これからも絶妙なトークと素晴らしい技に磨きをかけて頑張ってください。
中標津のお祭りで初めましてでしたが、すごく楽しかったです~!
久しぶりに爆笑しました!
面白いだけじゃなく、特に最後の逆立ちすごかったです!
水晶も好きでした~!
子どもも喜んでいたので、またぜひ中標津に来てください(^_^)/
お仕事をしていて大変なことは何ですか?
デスクワークが大変ですね。
マネージャーが欲しいですが、零細企業ですので全部自分でやらなければいけないことが大変です。
練習やショーの構成作り・道具作りはもちろんのこと、公演に伴う長距離運転・打ち合わせ・メールのやりとり・経理・その他のマネジメント業務全般も自前です。
長期遠征公演の際は、公演しながら同時にその他のこともやらないといけないので、切実にマネージャーが欲しいです(笑)
演目はどのように決められるのですか?
倒立アクロバットは絶対にメインでやりたい演目なので、そこは外しません。
そこから逆算して、メインのアクロバットパフォーマンスまでにどうすればよい空気作りをできるか?を念頭に置いて、演目・構成を決めていきます。
MC・人前で話すというような場面では保育士さんのご経験が活きておられますか?
活きています。
保育園などでのショーでは、子どもたちとの接し方も分かっているので、そこを活かしたショー構成にします。
僕のパフォーマンスは子どもやファミリー向けで、子どもから大人まで楽しんでいただけることを意識しています。
一番のアピールポイントを教えてください!
倒立アクロバット時の肩の筋肉!
お仕事を行う上でこだわっていること・気を付けていることを教えてください。
こだわっているところは、メインの技は倒立アクロバットで変えないということ。
一番長期間練習している演目で、これからも練習し続ける技です。
練習を止めると途端にできなくなってしまうもので、倒立は本当に1日につき0.1mmずつくらいしか上手くならないので、積み重ね続けるしかありません。
その積み重ねをショーを通して感じていただければと思います。
気を付けていることは、ショーにおける優先順位です。
第一にお客様の安全、第二に自分の安全、第三にパフォーマンスという順番です。
たとえばですが、演技スペースが狭い場所で派手な炎の技を安全を顧みずに行った結果、火の粉がお客様に飛んで火傷をさせてしまうというように、優先順位を誤ってしまうと事故につながります。
これは、後輩にもしっかりと伝えています。
長く続けていくためには、かなり重要なことだからです。
どのような方法で集客・営業をされていますか?
好きなことを極めていく気持ちを持って、それに関わるさまざまなところに顔を出すなどして、人とのご縁を少しづつ増やしていくのがよいかと思います。
ショーを見てくれた人がまた別のイベントで呼んでくれたりして、その輪が広がっていった感じですかね。
シンプルにHPやブログ記事から依頼がくることもあります。
モチベーションの保ち方・スキルを高めるために行っていることを教えてください。
大道芸をたくさんすることです。
逆を言えばパフォーマンスをする機会が減るとモチベーションが落ちますが、その時は新しい技を練習しながら、それをショーで披露する姿を想像してモチベーションを高めています。
スキルを高めるためにはコツコツと練習する、それしかありません。
近道はないように感じます。
ただし、練習のしすぎで体を痛めることがないようには気を付けています。
大きな怪我をされたことはないのでしょうか。
中程度の怪我ですが、過去に一度だけ肉離れをしたことがあります。
それでもお客様は期待の眼差しで応援してくれるので、何事もなかったかのようにショーをやり切りました!
この時ばかりはアドレナリンが出ているにも関わらず異常に痛かったです(笑)
自分らしさを表現するコツ・この人に頼んでよかったと思われるコツを教えてください。
僕自身まだまだ未熟で自分らしさを表現するコツというものは分かりませんが、普段から自分らしく生きることが大切なのではないかなと思います。
小さなことからでいいんです。
たとえば、うどんが食べたい時に、みんながカレーを頼んでいたら自分も合わせてカレーを頼んでしまうという人がいたら、その人にとってのチャレンジとして、みんながカレーで浮いてしまうかもしれないけれど、自分はうどんが食べたいからうどんを食べてみよう!とか。
頼んでよかったと思われるコツは、分かりません。
知りたいです(笑)
自分の全てをショーに出し切ったとしても、それをどう感じるかは相手の自由なので、そこはコントロールできない部分になる気がします。
ただし、相手を尊重しながらコミュニケーションをとるということを忘れないように心がけています。
いつも持ち歩いているものを紹介してください!
いつも持ち歩いているものは、熱い心です!
お仕事とプライベートを両立するためにどのような工夫をされていますか?
何にでもバランスはあります。
どんなに大好きな仕事でもやりすぎると体力がもたないので、仕事が嫌いにならないように仕事量を自分で調整します。
個人事業はどこからが仕事でどこからがプライベートなのか曖昧ですが、空いた時間でボディケアなどに行くと、また元気に頑張れます。
また、前々から寺社仏閣が大好きです!
神様も仏様も大好きです!
なので、時間に余裕がある時は神仏に会うために参拝に行ったり、滝行したり、峰入りしたりします。
KAJIさんのようなお仕事をしたい方にアドバイス・応援メッセージをお願いします!
まずは人前に出る練習をすることですね。
ボランティアでいいので、小さなイベントで出し物をするなど、まずはそこから始めてみてください。
この業界は誰でもパフォーマンス1本で生きていけるような、そんな簡単な場所ではありません。
基本的に強い心と実力と、思いやりが求められます。
時には辛酸をなめることもあるでしょう。
それでもやりたい!と思えるのであれば、あなたはもう大丈夫です!
しっかりと一歩ずつ目標に向かって歩き続けて、何があっても歩みを止めない決意を持って進んでいってください!
今後の目標を教えてください!
倒立アクロバットの世界記録を取る!
活動内容
イベント運営事業・パフォーマンスでの賑やかし
・各種イベント企画・運営
・大道芸サーカスアクロバットパフォーマンス
・サウンドアクト回遊パフォーマンス
お問い合わせはこちら→kaji0303@amail.plala.or.jp
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