アグリトラベラーの長根 汐理さん
農業のリアルな現場を伝えるアグリトラベラーの長根 汐理さんに、今頑張っている女性としてインタビューを行いました。
簡単な生い立ちをお願いします。
青森県八戸市で生まれ、小・中・高校と八戸で過ごしました。その後、大学入学のために東京へ引っ越し、卒業後は日本郵便株式会社に勤めます。
同社を3年勤めた後は退職し、フリーランスで地方創生事業などに関わってきました。ちなみにアグリトラベラー活動は、その時の経験がきっかけになっています。フリーランスは約3年ほど活動し、平成最後の日(2019年4月26日)に株式会社いろはを創業しました。
この仕事・活動を始めたきっかけは何ですか?
もともと伝統工芸やものづくりに興味があり、日本には素敵な文化がたくさんあるのに興味を持つ人の少なさが疑問でした。
そこで、実際にあちこち産地を回ってみたり、職人さんと会って話したり自分も体験してみたのですが、やっぱり素晴らしい文化だと確信した一方で、伝える人がいないから知られていないという現状に気付きました。
ただ知られていないがために、文化や技が無くなっていくのはもったいない!と思ったのが、現在の活動のきっかけです。
この仕事をするまで、今までどのようなことを積極的に行っていましたか?
とにかく自分がワクワクすることであれば、どんな小さなチャンスにも乗るようにしていました。また、人に会う時もモノを見る時も、リアルを大切にしています。とにかく行動することでご縁の接点をたくさん増やし続けたことが今に繋がってると思います。
仕事内容について教えてください。
アナログな仕事(地域に根ざした仕事など)とデジタルな仕事(IT系)をしており、双方のノウハウを互いに生かすことで、これまでと異なるアプローチができることが強みです。
アナログな仕事だと、
・アグリトラベラー
・地域活性関連(商品開発や地域PRなど)
・販促支援(食のイベントなど)
デジタルな仕事だと
・Webサービスの立ち上げ
・Webプロモーション支援
・販促支援
などです。
アグリトラベラーとは、全国の農家の方々の農業の現場を消費者の皆さんにお伝えするという仕事です。農業と旅人を掛け合わせてアグリトラベラーという言葉を作りました。
食材の美味しさの秘密をお伝えする地域のPRのようなお仕事ですが、日本全国に足を運んで分かったことは、その土地で収穫できた美味しい食材は、地域内で消費されることが多く、地域外の人は知らないことも多いです。
もちろん地産地消も素晴らしいことなのですが、外の方にも知っていただくことで、よりその地域に興味を持つ人が増えてほしい。
そのために、本当にいい食材をもっと多くの方に伝えたいと思っています。
思い出に残る仕事は?
熊本県多良木町で地域の方々と一緒に商品開発をした案件です。
その熊本の人吉球磨地域は日本最古の焼酎発祥の地と言われており、明治時代の隠れ里として知られていました。
その地域の酒蔵の方と協力して、バタフライピーというハーブを使用した焼酎を作りました。
一緒に作った商品は、自社で取り扱っています。
ある1日のスケジュール
四六時中何かしらの仕事に関わっております。例えば、ある時は農業の現場に行って、世の中に広めたいと思っている食材をどのように広めたらいいか分からないという農家の方にSNSの活用をアドバイスする等行っています。
始めたばかりの頃の苦労話
右も左も分からず、とにかく人に聞いて行動することしかできませんでした。もちろん上手くいくことばかりではなく、いろんな方に迷惑をかけたこともあります。
フリーランスで色々な方と関わってお仕事を行いました。会社を立ち上げ、軌道に乗せることは大変でした。
仕事中の失敗談と乗り越えたエピソード
失敗たくさんありますが、振り返って立ち止まるより次に行動した方が良いと思ってるので、あまり後々まで覚えていないです。
この仕事のやりがい・よかったこと・嬉しかったこと
消費者が感動してくださること、それを知った生産者が喜んでくださること、これらが本当にやりがいです!
この仕事の苦労・大変なこと
成果として身を結ぶまでに、時間もお金もかかることです。本当に好きでないと続けられないと思います。
自分が成長したと感じる時
まだまだ経験が足りないので、これから成長を感じる機会があればいいと思っています。
仕事を続けるために努力していること
仕事は自分一人でできるのではなく、協力してくださる皆さんがいるから成り立つということを常に意識しています。
この仕事をする際に気を付けていること
「リアル」を大切にして、仕事を行っています。
世間にこの仕事をアピールする方法
SNS等で発信して、これからどんどんアピールを行いたいと考えています。
いつも仕事に持ち歩いているもの
いつでもどこでも仕事ができるよう、PCとスマホは必須です。
仕事とプライベートの両立で工夫している3つのこと
仕事とプライベートのはっきりとした区分けは無く、仕事=プライベートという考えて行動しています。
日常生活で意識していること
仕事がかなり多いので、タスク管理だけは欠かせません。
頑張れるモチベーションの見つけ方
自分の周りの方々が喜んでくださる姿を想像することです。
アピールポイントはありますか?
目利きにだけは自信があります!取り扱っている商品、手がけている事業は本当に素晴らしいものです。
仕事以外で夢中なこと
現在、仕事が一番夢中になれることです。
今後の目標を教えてください。
自社については、まだまだサービスが立ち上がる段階なので、しっかりスケールさせて、一人でも多くの方に地方に眠る逸品や素晴らしい生産者、魅力あふれる町を知っていただきたいです。
今後挑戦してみたいことは?
とにかく今、自分で手掛けている事業を大きくしたいです!食材を手に取ってくださる方とその先にいらっしゃる生産者の方をどんどん繋げていきたいと思っています。
今の世の中に必要と思われるビジネスマネジメントは?
自分だけの強みを作ること。
日常生活で役立つロジカルシンキングは?
「そもそも」という原点を大切にする。なぜ、何のためにやるかを意識すること。
活動内容
長根汐理さんの活動内容を知ろう!
一つは、アグリトラベラーとして農家さんを訪ねて一緒にお手伝いをさせてもらうことで、農業のリアルな現場と美味しいの裏側を伝える活動をしています。
もう一つは、新しい事業やブランドを立ち上げるサポートをしています。マーケティング、HP制作、SNS、ライティング、PR、セールスプラン、動画制作などの幅広い実務経験があるので、プロジェクトマネージャー的な立ち位置で0→1を作る仕事をしています。
プロフィール
長根 汐理ながね しおり
青森県八戸市出身。大学で東京に進学し、卒業後は日本郵便株式会社に勤める。
3年後に同社を退職し、フリーランスとして地方創生事業に携わるようになる。そこで、町のPR支援や地域の魅力を生かした商品開発に携わっていくうちに、地方と農業の密接な関係性や生産者さんたちの熱意に触れ、農業を発信することを決意。
アグリトラベラーとして全国各地の農家さんのお手伝いをしながら、リアルな農業の現場を発信する活動をしている。また、PRや商品開発で培ったノウハウをもとに、新規ブランドや事業の立ち上げをサポートする仕事もしている。
2019年4月に株式会社いろはを創業。
自身が開発に携わった商品の販売しながら、地域の魅力を伝えるオンラインマガジンを準備中。
日本郵便株式会社に勤務し、その後フリーランスで地方創生事業へ携わる!|アグリトラベラーの長根汐理さん|NOW SARA vol.33
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