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メンズ部

NOW SARAメンズ部 vol.7

★地頭塾 個別最適化のフリースクール 塾長 小野寺 尭大さん

NOW SARAメンズ部7人目のインタビューは、地頭塾 個別最適化のフリースクール 塾長 小野寺 尭大さんです。

小野寺 尭大さんは2024年9月より福島県福島市に学習塾(フリースクール併設型の古民家学習塾)を創業します。

学習支援のボランティアや放課後等デイサービス、フリースクールの活動、登録有形文化財の復旧ボランティアへに参加したことが今回の事業を立ち上げるきっかけとなりました。

ご活動内容について教えてください。

私は2024年9月より福島県福島市に学習塾(フリースクール併設型の古民家学習塾)を創業します。
事業の概要としては、福島県福島市にある国登録有形文化財『旧二階堂家住宅』を活用した古民家学習塾です。
フリースクール事業では、不登校の児童生徒でも基礎学力と社会性を身につけ、出席扱い制度を利用できるようカリキュラムを構築します。
デジタル技術(AI教材)を活用し不登校生徒の増加という地域の教育問題解決を後押ししたいと考えています。
具体的には、平日の10時~14時まではフリースクールとして原則通い放題にします。14時~21時までは通常の学習塾として、小学生1コマ60分、中学生1コマ90分で個別指導を行います。
フリースクールと学習塾はどちらも、AI教材を採用するので、原則塾で準備したタブレットPCを用いて学習に取り組むようになります。
私自身が講師として指導するのですが、生徒人数が増えてきたら、地元の教員退職者や大学生に講師として加わってもらうことを将来的には検討しています。
ご活動内容について教えてください。

簡単な生い立ち・自己紹介をお願いします。

私は岩手県出身で、福島大学を卒業しました。
その後、銀行・証券・M&Aコンサルを経験し現在にいたります。
私の家は、両親が小学校の教員ということもあり、高校生までは自分も教員になりたいなと漠然と考えていたように思います。
しかし、大学での学びや友人関係などの影響を受け、金融経済に強い関心をもつようになり、そのまま金融業界に就職しました。
金融関係の仕事は大変なこともありましたが、やりがいもあり、多くの経験を得られました。
途中で体調を崩してしまい、休養することになったのですが、今度は子どもたちや社会に対してもっと意義のある仕事をしてみたいと考えるようになりました。
そこから地頭塾の立ち上げに繋がっています。

ご活動を始めるにあたってのきっかけ・思いを教えてください。

事業を立ち上げるに至った動機は複数のボランティア活動(学習支援と文化財の再生)への参加がきっかけとなりました。
一つ目は、学習支援のボランティアとして、放課後等デイサービスやフリースクールの活動に参加したことです。
これらの施設では、精神的・身体的に障がいを抱えている子どもや、何か特別な事情で学校になじめず、不登校になってしまった子どもを預かり、学習支援やコミュニケーションを通して彼らのサポートをしています。

私が学習支援の活動に参加し感じたことは、子どもたちが、どこか生きにくさを感じているということです。
一見楽しそうに振舞っている子どもたちでしたが、学習や学校の話をするとき、自信なさげで、こちらから話題を振っても積極的に話したくはないような雰囲気を感じました。
また、子どもたちの親御さんにもお話を聞いてみた所、学習の必要性や学校に通うということについて、「勉強してほしい。」「学校に行かなければならない。」と話す一方、「子どもの気持ちも尊重したい。」とおっしゃっていました。
このような考えはもちろん正しいことだと思いますが、それ以上に今の現状を受け入れているのかということに私は疑問を感じました。

大人になると現状を認識し、課題点を見つけ、どう解決していくかと考えるのが当たり前ですが、不登校の子どもたちと接するときは、まずはありのままを受け入れることが必要ではないかと思います。
施設職員の方のお話では、「親御さんたちは皆さん立派にお仕事をされていて、かつ子育てについて一生懸命に考えている方がほとんどです。でも、こうあるべきという理想がどこかにあって、皆さん現状を何とかして変えたいと思っているんです。」と教えてくださりました。
私は職員の方や親御さんのお話を聞いた上で、自身の経験からも子ども自身が楽しいと感じる学習施設などがあると子どもの自立性や主体性を育むことが出来るのではないかという考えに至りました。
学習支援について、昨今の不登校生徒数の増加は全国的に社会問題化しているという背景を踏まえ、文科省のデータを確認した所、不登校児童生徒は(令和4年度文科省によると)福島県内で3,546人(前年度比54人増加)、福島市内で618人(前年度比133人増加)といずれも過去最高を更新しているという事実があります。
このことから、不登校生徒にとって居心地の良い居場所で、学習環境の整った場所(新しい学習塾)が必要だと強く感じております。

二つ目のエピソードは、登録有形文化財の復旧ボランティアへの参加です。
福島市上鳥渡にある旧二階堂家住宅が国登録有形文化財になり、当住宅の現保有者と従来より交流があったこともあり、文化財の保存と活用を目的にその活動に関わるようになりました。
当住宅は福島県内最古級(推定築300年)であり、敷地面積は2,000坪と県内に残存する名主の家では最大規模の有形文化財です。
現保有者はこれらを歴史資料館として活用することを計画しておりました。
その計画の段階で私にお声掛けいただき、さらに文化財を活用するための事業アイディアがないかと相談されたことがきっかけとなり、先に記した学習支援・学習塾の構想とマッチしました。
この構想は文化財の現保有者にも賛同いただき、知り合いの子ども食堂や学童などを運営している方々をご紹介していただき、事業の実現を現実的にするような協力者が増えつつあります。
ご活動を始めるにあたってのきっかけ・思いを教えてください。

ご活動をしていて心からよかったと感じる瞬間を教えてください。

現在は事業立ち上げの準備期間のため、まだスタートはしていないのですが、他のフリースクールや子ども食堂にボランティアとして定期的に参加しています。そこで出会うスタッフの方々の心温かい応援が今、一番感動していることです。
何か事業を起こすとき、もちろん応援者はどの業種でもいらっしゃるとは思うのですが、教育分野、さらに私の場合は古民家再生、文化財保護という社会性の高さからなのか、様々な分野の方々に応援・支援をいただいております。みなさん、業種は違えど、「自分たちが暮らす地域を良くしたい」という想いは共通していますので、地域の文化・歴史を守り、それを今の子どもたちに直に承継していくこと、さらには不登校の子どもたちの個性を花開かせること、このような活動をしていきたいという私の想いに共感していただいた時が心から感動する瞬間です。
ご活動をしていて心からよかったと感じる瞬間を教えてください。

スキルを高めるために行っていることを教えてください。

今回、子供心理カウンセラーを取得したことが一丁目一番地でした。
もともと子どもと接することが好きでしたが、子どもの心理や子どもを取り巻く環境を理解することで、目の前の子どもと接する時、資格で得た知識が大変役に立っております。
また、自身のスキル向上のために継続していることは、読書です。
教育分野の書籍が多いのですが、資格取得と同じように私自身が学ぶ姿勢を継続していくことで、子どもにも学ぶ楽しさを伝えていきたいと考えています。
子どもとの接し方から、教え方、育児の方法まで、ネットで検索するよりも実際に本を読み、整理し、自分の頭で考えることは子どもから大人まで「学習の基礎」であると考えています。
私は、本を読んだ後、自身のHPでブログとして書評を公開しているのですが、ただ、本を読むだけでなく、印象に残った箇所や著者が一番伝えたいことを文章でまとめ、最後に自身の感想を書いています。
これは実は小論文の指導に通じることでもあり、事業の宣伝効果もあるので、一石二鳥です。

本業と副業の両立で工夫していることを教えてください。

私は、個人事業で別の事業も行っているのですが、工夫というか、節税をしています。
学習塾とは違う事業を会社員時代からやっているのですが、もしかしたらこの方法を知らない方や活用できる方がいるかもしれないので、少しだけご紹介させていただきます。
会社員の皆さん、自分の税金を計算したことってありますか?
給与明細で源泉徴収された金額を足し算するだけではなく、給与の額面金額に対して、自分が何%の所得税・住民税を納税しているかを計算した経験はありますか?
日本には確定申告という制度があり、例えば、個人事業として開業した方は、確定申告の義務が生じます。
実は、日本の税制では、給与所得と事業所得は損益通算が認められているのです。
損益通算とは、同一年分の利益と損失を合算することをいいます。
会社勤めをしていた人が年の途中に起業し、その年の事業は赤字だった場合、給与所得のプラスと事業所得のマイナスを合算することが可能です。
損益通算を行うと、その分、課税対象になる利益が減るので、納める税金の額が小さくなります。
ただし、損益通算には一定のルールがあり、すべての所得について合算できるわけではありませんので、ご注意ください。
専門の税理士や会計士に聞くのが一番正確ですが、ご自身で調べてできる方法もありますので、やってみることをおすすめします。

ご活動を世間にアピールする方法を教えてください。

アピール方法はネットとリアルの2本柱です。
まず、インターネットの活用として、Google広告とSNS(facebookなど)の有料広告を活用しています。
1日100円~から広告を出すことができ、またターゲットユーザー(地域、年齢、属性)などを絞り込むことができるので、効率よく集客ができると思います。

リアルについては、これも様々で細分化すると広告と提携先に分かれます。
広告については、地元の路線バスに看板広告を掲載してもらう手法。チラシのポスティングをする手法などです。
提携先については、今までボランティアとして参加してきた他のフリースクールや子ども食堂があげられます。
この事業は他社と競争するのではなく、同業と協力してそれぞれの特徴の違いを利用者にアピールしていくことが大事だと思っています。
それぞれ異なる性質の施設同士が協力し合い、子ども一人一人の特性にあった場所を紹介しあうことで、結果的に全員がハッピーになる方法だと考えております。

加えて、私の学習塾独自のアピール方法を紹介します。
私の学習塾はそもそも国の登録有形文化財として、施設の一部を一般に無料公開しています。
旧二階堂家住宅は福島県内に残存する住宅としては、最古級の歴史(建物の築年数は300年越え、二階堂家の歴史は800年越え)であり、福島県内で最大規模の敷地面積(約2,000坪)を有しています。
この価値を活用し、地元の小中学生の社会科見学の場としても無料で利用してもらうことを考えています。
すでに教育委員会や学習センターには案内を出しており、これから学校と直に打合せを行い、子どもたちや学校関係者に現地を見に来てもらう活動を行います。
地域に開けた学習塾として、社会にアピールし認知度を高めていきたいと考えています。
ご活動を世間にアピールする方法を教えてください。

今後の目標を教えてください。

今後の目標はまずは事業を軌道に乗せることです。
具体的には生徒数40名をまずは当面の目標にしています。
事業の継続には収益化が切っても切り離せない必須事項ですので、しっかり集客活動を行います。

次は雇用の創造です。福島市は県庁所在地でありながら、大学生の新卒採用できる企業が少ないという課題があります。
収益化が達成できた後の次のステップとしては新卒者の正規雇用を実現したいと考えております。

最終的な目標としては、福島市の不登校生徒の減少に貢献することです。
学びの場を学校以外に設けることで、子どもの学習の選択肢を広げたいと考えています。
学校に行けないお子さんは学習に遅れを感じていることに加え、学校という社会の中で孤立してしまう傾向もあります。
学習したくてもできない環境を改善するために、各学校と協力し、生徒に学びの選択肢を与えること、これが私の目指す学習塾の最終目標です。
今後の目標を教えてください。

このようなご活動をしたい方は、まず第一に何を行うべきでしょうか。

ご自身のやりたい活動が見つかった時は、まず第一に同じようなことをしている先輩の話を聞きに行くことから始めるべきだと考えています。
自分がこうなりたい、これをしたいと思ったら、すでに実践している人にやり方を聞きにいくのが一番です。
人と話をすれば、自分に足りないものや、やるべきことが見えてきますので、イメージを具体化することができるようになります。
私も最初は自分で事業を始めることに自信がありませんでした。しかし、同じように学習塾を立ち上げた方にインタビューをしに会いにいったり、専門家(中小企業診断士)の方にアドバイスをいただいたりして徐々に「出来るかも」と思い始めました。
また、補助金の申請などもいい経験になると思います。
自分のやりたい事業を言語化して第三者に見てもらうというのは、とても良い経験になりますし、採択されればお金がもらえるので、事業を加速させることができます。

いま目指している人に伝えたいこと・応援メッセージをお願いします!

自分で事業をやる上で最も大切なことは、情熱だと思います。
大変なこと、乗り越えなければならないことは通常の会社員の何倍もあります。
しかし、あなたの情熱を言葉にして周りに伝えていけば、必ず応援者は現れると確信しています。
周囲を巻き込み、自らが行動し様々な人に出会って、話をしていくと人とのつながりはどんどん広がっていきます。
行動を休めることなく、自身の信念に従って動き続けていけば必ず夢は実現できると信じています。
活動内容

福島県最古級の場所で最先端の学びを

私は、国登録有形文化財をフリースクール併設型の学習塾として生まれ変わらせ、地域の子どもたちの学ぶ場所であり、学校や家庭以外の第三の居場所にしようとしています。

日本全国で不登校の生徒が30万人を超え、福島市も毎年不登校生徒が増加しています。
学校に行けない子どもたちの居場所であり、学べる場所をつくりたいと考えていました。

学習塾の場所は福島市内から約7kmとアクセスもよく、大自然に囲まれています。
他にはない特徴として、文化財の敷地に塾があることです。

子どもたちと広い敷地で思いっきり走り回ったり、昔の歴史的な資料を実際に手に取って学ぶこともできます。
大自然の中で遊ぶことに加え、学習面はAI教材を活用したICT教育を実施します。
学校でも一人1台電子端末を利用していると思いますが、地頭塾では、AI学習教材を使いながら、AIとは何か、どんな機能なのか、メリットやデメリットも教え、さらにITリテラシーや情報リテラシーと言われるインターネット全般の使い方まで教えます。

また、お金の学校として、子どもたちに金融経済の仕組みを教えます。
私自身が銀行、証券会社、M&Aコンサルとして金融全般に携わってきた経験を活かし、人生で役立つ本当のお金の話を積極的に子どもたちに伝えていくつもりです。
歴史教育、ITやAIの使い方、お金の知識、自然の中で体を動かして遊ぶこと、どれも子どもたちにとって必要で大人になってからもこれらの知識はなくてはならないものだと感じています。
常に変化し、進化する時代の中でよりよく生きていくための術をできるだけ多く子どもたちに学んでほしい。
しかも嫌々やらされるのではなく、ごく自然に興味を持ち、身につけていけるような地頭塾はそんな環境が整った全く新しい学習塾です。

「温故知新」という昔からある言葉を、現代に適した形で実体化した、そんな場所を作っていきます。

●地頭塾
https://jito-juku.jp/

プロフィール

小野寺 尭大
小野寺 尭大おのでら たかと

【経歴】
2012年 岩手県立一関第一高等学校 卒業
2016年 国立大学法人 福島大学 行政政策学類 社会と文化専攻 卒業

学生の頃は中学校の数学教師を目指し、家庭教師や塾講師のアルバイトを4年間経験
指導実績:小学1年~高校3年生まで累計50名
合格実績:県立高校(福島、福島東、福島西、橘、工業、商業、福島北高校)への合格実績あり
国立大学(福島大学、山形大学)への合格実績あり

【職歴】
学習塾・家庭教師(アルバイト)、地方銀行、大手証券会社の経験を経て、現在もIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として活動を続けています。

今まで金融関係の仕事を経験しましたが、自分は誰かにものを教える仕事や困っている人を助ける仕事にやりがいを感じていました。また、昔から子どもが好きだったので、今度は子どもたちにいろんなことを教えたい!そう思い学習塾開業に至りました。

子どもたちの、何かをやり遂げた時の、あの達成した姿、嬉しそうな顔をまた見たい!

私自身が子どものような価値観なのか、子どもに共感できたり、子どもに共感されたりすることが多かったので、また子どもたちと一緒に彼らの未来を作っていきたいと思っています。

【資格】
・子供心理カウンセラー
・FP2級
・証券外務員一種
・事業承継アドバイザー
・簿記3級
・相続財産再鑑定士
・コミュニケーション能力検定2級

●地頭塾
https://jito-juku.jp/

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